Facebook広告のカスタムオーディエンスはカタカナの専門用語が多く複雑ですよね。
今回の記事では、専門用語を分かりやすく噛み砕いて説明しています。
この記事を最後まで読んで頂くと、Facebook広告初心者でもカスタムオーディエンスの種類、効果的な使い方を5分で理解し、設定することができます。
Facebook 広告オーディエンスの種類
Facebook広告のオーディエンスは大きく2種類あります。「限定したターゲット設定」と「広いターゲット設定」です。
そのうち限定したターゲット設定は3つに分類でき、その内の1つをカスタムオーディエンスと言います。
Facebook広告のカスタムオーディエンスとは?
カスタムオーディエンスとは、自社ビジネスに何らかのアクションを行ったユーザーに対し広告を配信することができる機能です。
カスタムオーディエンスの設定として、以下のような行動が挙げられます。
・資料請求
・Webサイトへのアクセス
・Facebook広告へのいいね
・アプリのインストール
広告の目的としては、ブロード配信(全配信)や興味関心よりも制度の高い、ターゲティングの制度を高めることがポイントです。
カスタムオーディエンスとは
作成できるカスタムオーディエンスの種類は以下の通りです。
オーディエンス名 | 対象ユーザー |
---|---|
顧客リストに基づいたカスタムオーディエンス | 自社でメールアドレスなどの情報を保有しているユーザー |
ウェブサイトカスタムオーディエンス | 自社のウェブサイトを訪問したユーザー |
エンゲージメントカスタムオーディエンス | 自社の Facebook コンテンツ(Instagram なども含む)に対しアクションしたユーザー |
モバイルアプリカスタムオーディエンス | 自社のアプリに対しアクションしたユーザー |
オフラインアクティビティカスタムオーディエンス | 店舗での購入、電話注文、予約など、自社とオフラインで接点を持ったユーザー |
以下では、ヘルプページに記載のある4つのカスタムオーディエンスについて設定方法と使い方について解説していきます。
顧客リストに基づいたカスタムオーディエンス
自社でメールアドレスなどのリストを所有しているユーザーに対しアプローチするオーディエンスのことです。
例えば、資料送付、セミナー開催などで集めた見込み顧客のメールアドレスのリストがある場合、そのリストをFacebookにアップロードして広告配信のターゲットにできます。
メールアドレス以外に使用可能な識別情報は以下の記事が参考になります。
>>出典:カスタマーリストをフォーマットする方法
設定方法
最初にアップロードする見込み顧客データをエクセルなどのファイルで準備します。
カスタムオーディエンスのサンプル
メールアドレスのみを使用する場合
列の見出しを「email」としたメールアドレスのみの CSV ファイルを準備しましょう。
メールアドレスの追加
メールアドレス以外の情報も使用する場合は、以下の記事を参考にしてください。
>>出典:カスタムオーディエンスの顧客情報を使用するときのベストプラクティス
オーディエンス画面でオーディエンスを作成をクリックし、「カスタムオーディエンス」を選択します。
「カスタムオーディエンスを作成」画面で、「自分のソースを使用」内の「カスタマーリスト」をクリックしましょう。
カスタムオーディエンス > 自分のソースを使用 > カスタマーリスト
「顧客リストの準備」が表示されますが、スプレッドシートで最初に作成したので、「次へ」をクリックします。
リストにカスタマーバリュー(顧客ごとの使用金額)を含めるかの確認画面が表示されますが、今回は使用しない想定で、「いいえ」を選択し、「次へ」をクリックします。
用意した csv ファイルをアップロードし、名前を付けて保存します。csv 以外にも、txt ファイルを使用したり、コピーしたデータを貼り付けることも可能です。
広告セット、ターゲット設定の中の「カスタムオーディエンス」にて該当のオーディエンスを指定することで使用可能になります。
これで設定は完了です。次はカスタマーリストに基づくカスタムオーディエンスの活用方法についてです。
どんな時に使えるの?
私たちが、顧客リストを用いたカスタムオーディエンスの活用例としては、見込み顧客のゴールが挙げられます。
例えば、ゴールが申し込みで、中間ゴールとして資料請求があるとします。資料請求したユーザーのメールアドレスリストが使用できる場合です。
資料請求したユーザーのメールアドレスをリスト化し、アップロードして作成したオーディエンスに絞り配信します。
この場合、申し込みを完了しているユーザーのオーディエンスを除外することで、資料請求を行なったが、最終ゴールである、お申し込みへ誘導するような広告配信が可能になります。
Facebook広告で効果的なのが、顧客リストを用いたカスタムオーディエンスを活用した類似オーディエンスという機能です。
類似オーディエンスとは、カスタムオーディエンスを指定することで、そのカスタムオーディエンスに含まれるユーザーに似ているオーディエンスを作成できる機能です。
事例としては、資料請求を行なったユーザーのメールアドレスリストからカスタムオーディエンスを作成し、そのオーディエンスをソースとして類似オーディエンスを作成し対象とすることで、まだ自社に対してアクション(資料請求など)を行なっていないユーザーの中でもコンバージョンに繋がる見込みの高いユーザーのみにアプローチが可能です。
ウェブサイトカスタムオーディエンス
自社のウェブサイトに1回以上アクセスしたことのあるユーザーに対して広告を配信する手法です。
リターゲティング機能とも言われ、Facebookピクセルを設置したサイトに訪問したユーザーのオーディエンスを作成することが可能です。
関心を示した人に対して再度アプローチをします。
設定方法
最初に、オーディエンス画面でオーディエンスを作成をクリックし、「カスタムオーディエンス」を選択します。
次に「カスタムオーディエンスを作成」画面で「自分のソースを使用」内の「ウェブサイト」を選択しましょう。
カスタムオーディエンス > 自分のソースを使用 > ウェブサイト
条件を指定し、名前を付けて保存で、広告セットのターゲット設定内、カスタムオーディエンスにて該当のオーディエンスを指定することで使用可能な状態になります。
どんな時に使えるの?
結論として、一般的なサイトリターゲティングの手法が挙げられます。過去180日間にサイトにアクセスした全てのユーザーを含むオーディエンスを作成します。その中で、Facebookの自動最適化を行います。
その他の活用例としては、サイトの滞在時間が長いユーザーやフォームをクリックしたユーザーなどと条件を絞り込むオーディエンスの使用もオススメです。
顧客リストを用いたカスタムオーディエンスと同じように類似オーディエンスを活用するのもオススメです。
申し込みを行なったユーザーのオーディエンスを作成し、そのオーディエンスをソースとした類似オーディエンスへ配信する方法もあります。
エンゲージメントカスタムオーディエンス
Facebook、Instagramに対し、何らかのアクション(いいね、コメント、シェア、動画の再生、リード獲得フォームのクリックなど)を行なったユーザーにアプローチできるオーディエンスです。
オーディエンスの対象となる行動には以下のものが挙げられます。
詳細 | 説明 |
動画 | Facebook または Instagram で動画を再生したユーザー |
Instagramアカウント | Instagram ビジネスプロフィールでアクションしたユーザー |
リード獲得フォーム | リード獲得広告のフォームを開いたユーザーや送信したユーザー |
イベント | Facebook 上でアクションしたユーザー |
インスタントエクスペリエンス | Facebook や Instagram で広告を開いたユーザー |
Facebookページ | 自社のFacebookページをフォローしているユーザーやFacebookページでアクションしたユーザー |
ショッピング | Facebookまたは Instagram のショッピング機能で商品やカートを閲覧したり、商品を購入したユーザー |
Facebook上の出品 | Facebookカタログによって出品された商品にアクションしたユーザー |
設定方法
初めに、オーディエンス画面から「オーディエンスを作成」をクリックし、「カスタムオーディエンス」をクリック。
次に「カスタムオーディエンスを作成」画面で「Facebook のソースを使用」から対象とするエンゲージメントタイプを選択します。
カスタムオーディエンス > Facebook ソースを使用 > エンゲージメントタイプ
条件を指定し、名前を付けて保存をクリック。
Facebook ページを選択した場合
「広告セットのターゲット設定」内、「カスタムオーディエンス」にて該当のオーディエンスを指定することで使用できます。
どんな時に使えるの?
Facebook上の広告主ページやInstagramアカウントで何らかの行動があったユーザーへアプローチできます。
何らかの行動があったユーザーへ再アプローチするという点では、サイトリターゲッティングに似ています。新規ユーザーへの配信に比べ成約率が高くなる傾向があるためオススメの手法です。
リード獲得広告を出稿している場合、見込み客を獲得するフォームを送信したユーザーのオーディエンスを作成することで、最終的なゴールである申し込みに至らせる手法があります。
モバイルアプリカスタムオーディエンス
アプリに関する何らかのアクション(インストール、アプリを開くなど)を行なった人からオーディエンスを作成する手法です。
設定方法
まず、アプリの登録と Facebook または外部計測ツール SDK の設定をおこない、アプリイベントを計測可能な状態にしておきましょう。
オーディエンス画面から「オーディエンスを作成」をクリックし、「カスタムオーディエンス」をクリック。
「カスタムオーディエンスを作成」画面で「自分のソースを使用」内の「アプリアクティビティ」を選択します。
カスタムオーディエンス > 自分のソースを使用 > アプリアクティビティ
条件を指定し、「名前を付けて保存」をクリックすると、広告セットのターゲット設定内、カスタムオーディエンスにて該当のオーディエンスを指定することで使用できます。
どんな時に使えるの?
アプリ内でユーザーの行動を計測可能な状態にしておけば、精度が高いターゲティングができます。
事例としては、アプリを開いたものの購入に至っていないユーザーへ購入を促す広告配信を行うことも可能です。
その他にも、アプリをインストールしたものの起動していないユーザーに対して起動を促す広告配信を行うことが事例として挙げられます。
具体的には
A:アプリをインストールしたユーザーのオーディエンス
B:過去30日間にアプリを起動したユーザーのオーディエンス
上記の2つのオーディエンスを作成します。
前者を配信対象とするオーディエンスとし、後者を除外するオーディエンスを作成することにより、過去30日間アプリを開いていないユーザーに対しアプリの起動を促す広告配信が行えます。
まとめ
Facebook広告のオーディエンスは大きく2種類あります。
「限定したターゲット設定」と「広いターゲット設定」です。
そのうち限定したターゲット設定3つに分類でき、その内の1つをカスタムオーディエンスと言います。
カスタムオーディエンスとは、自社ビジネスに何らかのアクションを行ったユーザーに対し広告を配信することができる機能のことです。
オーディエンス名 | 対象ユーザー |
---|---|
顧客リストに基づいたカスタムオーディエンス | 自社でメールアドレスなどの情報を保有しているユーザー |
ウェブサイトカスタムオーディエンス | 自社のウェブサイトを訪問したユーザー |
エンゲージメントカスタムオーディエンス | 自社の Facebook コンテンツ(Instagram なども含む)に対しアクションしたユーザー |
モバイルアプリカスタムオーディエンス | 自社のアプリに対しアクションしたユーザー |
オフラインアクティビティカスタムオーディエンス | 店舗での購入、電話注文、予約など、自社とオフラインで接点を持ったユーザー |
カスタムオーディエンスについての理解と活用方法を理解すれば、Facebook広告を効果的に運用できます。
カスタムオーディエンスを設定して、効果を高めていきましょう。