Instagram(インスタグラム)運用で誰もが一度は経験することが「投稿内容のネタ切れ」です。
インスタグラムは間隔を開けることなく毎日投稿を行いたいSNSですが、1番苦労することがネタ探しです。
- ネタ探しを難しい、大変だと思っている
- いいネタを探すことができず、時間だけが過ぎていく
- 1つは思いつくが、継続的なネタにならない
- ネタ探しが面倒くさいと思っている
上記に当てはまる人は、今回の記事をぜひ最後まで読んでみてください。
業種や業態を問わず、簡単に誰でもコンテンツ作りを継続できるようになります。
インスタグラム運用で毎日投稿を行うメリット
「そもそも、インスタグラムはなんで毎日投稿した方がいいの?」
こんな疑問を抱いている人は少なくありません。毎日投稿をする理由がわかっていないと、ネタ探しはより億劫に感じてしまいます。そこでまずはじめに、毎日投稿を行うメリットを解説します。
毎日投稿を行うメリット
- 投稿に反応してくれるユーザーが増える
- ユーザーからの信頼を獲得できる・
- 他のアカウントとの差別化が図れる
- 商品を買ってもらいやすくなる
各項目を詳しく説明していきます。
投稿に反応してくれるユーザーが増える
毎日投稿を行うことで、いいねやコメントなど投稿に反応するユーザーの割合を高めることができます。その結果、エンゲージメント率をあげることができ、おすすめに表示されやすくなり、フォロワーの新規獲得が期待できます。
ユーザーからの信頼を獲得できる
インスタグラムを毎日投稿することで、ユーザーからの信頼を獲得できます。心理学上、サブリミナル効果では毎日目にする情報に対しての信頼度があがっていくとされています。
サブリミナル効果とは
ある知覚刺激が非常に短時間であるなどの理由で意識としては認識できないが、潜在意識に対して一定の影響を及ぼすことができる
つまり、毎日投稿を続けることでユーザーに潜在意識からアプローチすることが可能です。
他のアカウントとの差別化が図れる
毎日投稿を行うことで、他のアカウントとの差別化に繋がります。
毎日投稿を行っているアカウントは全体のわずか5%なのです。
配信日や配信時間などを決め定期的な更新を行うだけで、他のアカウントとの差別化になります。
商品を買ってもらいやすくなる
近年、インスタグラムから商品の詳細を見たユーザー数は増加傾向にあるとFacebook社(現Meta社)からの調査結果で判明しています。
引用:Facebook Japanラウンドテーブル配布資料
2019年から2020年ではショッピングタグがついている投稿から商品詳細を見たユーザーは65%増加しており、日本国内でのショッピング機能利用が活発であるといえます。そのため、毎日投稿を行うことでよりユーザーに商品を購入してもらいやすくなります。
インスタグラム運用でネタ切れが起きる原因
インスタグラムでネタ切れが起きる原因は主に3つです。
- 毎回投稿内容をゼロから考えている
- 自分だけのアイディアで投稿している
- 仕組み化が行えていない
インスタグラム運用で起こるネタ切れは突発的な行動の結果で起きてしまいます。
以下、原因の各項目を詳しく説明します。
毎回投稿内容をゼロから考えている
インスタグラム運用のネタ切れでよくある原因が「今日は何を投稿しよう」と毎回投稿内容を考えることです。これは、アカウントの投稿パターンを決めていないため起こってしまうことです。
例えば、料理をするときに「今日の料理何にしよう」とその都度料理内容を考えるとなかなか献立が浮かばないときがありますよね。しかし、月曜日は和食、火曜日は洋食などある程度決まった軸があれば献立を絞りやすいものです。投稿でも同じことが言え、投稿内容をゼロから毎回考えるのではなく、ある程度固定した軸を持っておくことをおすすめします。
自分だけのアイディアで投稿している
ネタ切れを起こしてしまう原因として、自分だけのアイディアでどうにかしようと思っているパターンがあります。
インスタグラム運用を行っていくうえで大事なことは、ユーザーニーズの把握です。過去に投稿した内容のエンゲージメント率をチェックしたり、ストーリーでアンケートを実施することで、ユーザーニーズが把握できます。
そうすることで、自分のアイディアだけでなく潜在的なユーザーニーズから投稿内容が発見できます。
仕組み化が行えていない
ネタ切れが起きてしまう根本的な理由は、仕組み化を行えていないことです。仕組み化が行えていると、そもそもネタ切れは起きないことなのです。
ネタ探し術で後述しますが、月曜日にアンケートを実施しアンケート結果を水曜日に発信するなど、インスタグラム運用のネタ切れは仕組み化で全て解決できるのです。
インスタグラム投稿ネタ探し術7選
さて、ここまで毎日投稿を行った方がいい理由とネタ切れの原因について説明してきました。この章では具体的に、ネタ切れが起きてしまった場合にどのように投稿ネタを探したらいいのか、今日から実践できるインスタグラム投稿のネタ探しを7つ紹介します。
- 競合アカウントの分析を行う
- ストーリーでアンケートを実施する
- 考えの枠を広げる
- 外部のQ&Aサイトを活用する
- キーワード分析ツールを活用する
- 業界向け雑誌やWebサイトを活用する
- ネット通販を活用する
各項目を詳しく紹介していきます。
競合アカウントの分析を行う
同じような情報を発信している競合を分析することで、自分では見つからなかった新しい投稿のアイディアや方向性がみえてきます。
人気があるアカウントのコンテンツを見ることで、今後の投稿ネタに繋がったり、投稿の工夫を知ることでマネできるポイントが見つかります。
また逆に、競合を分析していくと投稿内容に対する反応の良いところだけではなく、悪いところもみえてきます。反応がいい投稿は参考にし、反応が悪い投稿は改善したバージョンを投稿ネタとして活用していきましょう。
競合分析を行うためにはまず、以下のアカウントをピックアップします。
- 同じ業種
- 同じ規模感(フォロワー数)または理想とする規模感
- 獲得したいお客様の雰囲気が似ている
- 商品が同じまたは似ている
競合分析後に投稿をするうえで、他のアカウントが発信している内容を完全にコピーしてしまうことはもちろんNGです。
あくまで、投稿ネタを考えるときのヒントを見つけるために分析を行うようにしましょう。
ストーリーでアンケートを実施する
インスタグラムのストーリーズでは、スタンプ機能を使用することでユーザーに対してアンケートを実施することができます。
アンケートの質問と2つの選択肢を入力します。アンケートの質問は80文字、各回答は24文字まで入力できます。広告の中でスタンプが表示される位置も調整できます。
引用:【Metaビジネスヘルプセンター】Meta広告マネージャで、Instagramアンケートスタンプ広告を作成する
アンケート機能を活用することでユーザーとコミュニケーションを密にとることができ、投稿ネタが探しやすくなります。
例えば、ダイエット系のアカウントであれば以下のような質問を問いかけてみます。
- 引き締めたい部分はありますか?
- 気になっているダイエット法はありますか?
- 過去に失敗したダイエット法は?
これに対しての回答から、様々な投稿内容を考えることができます。
アンケートに基づいた更新はユーザーニーズに沿った投稿内容を作成することが可能になるため、必然的にエンゲージメント率が高くなる可能性があります。
考えの枠を広げる
例えば、ダイエットに関するアカウントの場合、運動に関する投稿や食事制限に関する投稿などになっている場合があります。ダイエットという項目でも運動、食事、生活習慣などさまざまなコンテンツが考えられます。
もし、テーマを決めていても投稿に困った場合は、少し考えの枠を広げてみてください。
Q&Aサイトを活用する
Q&Aサイトには、毎日多くの悩みや疑問が匿名されています。
例えば、以下のサイトです。
- Yahoo!知恵袋
- 教えて!goo
- OKWave(オウケイウェイブ)
Q&Aサイトには普段なかなか人に相談できない悩みや本音を書き込んでいるユーザーもいるため、リアルな声を集めることができます。
Q&Aサイトは匿名で投稿が可能なためユーザーが本当に悩んでいる質問に出会いやすく、共感を得やすい投稿ネタを探すことができます。考えてもみなかった質問があったり、投稿のテーマになりそうな質問などが見られたりします。
検索を行うときは、質問内容や回答以外に質問自体の閲覧数も確認を行うようにしてください。閲覧数が多いほど、その質問に注目が寄せられている悩みだという指標になり、投稿ネタに使えるかどうかの判断材料にすることができます。どのサイトも上部には広告が多いため、広告を除いてコンテンツ探しを行いましょう。
キーワード分析ツールを活用する
キーワード検索ツールとは、特定のキーワードがひと月に検索された回数や同時に検索されている関連キーワードなどを分析できるツールのことです。
例えば「化粧水」であれば、化粧水と検索している人がどのくらいいるのかや「化粧水 ランキング」「化粧水 おすすめ」と同時にどのようなキーワードが検索されているのかが分析され、一覧で表示されます。
同時に検索されるキーワードから、直近で興味関心が高いキーワードを調べることができるため、旬なネタを投稿しやすくなります。
無料で使用できる代表的なキーワード分析ツールは下記3つです。
- Googleキーワードプランナー
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- ラッコキーワード
Googleキーワードプランナー
サイト:Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、SEOやリスティングなどWebマーケティングのキーワード調査やキーワード選定を行うためのものです。
Googleから無料で提供されており、各キーワードの月間検索ボリュームや競合性、関連キーワードを確認することができます。
主にWebマーケティングのSEO対策で使用されるツールですが、キーワードの検索されている頻度や検索数の推移がわかり人気が落ちているキーワードなのか人気が上昇しているキーワードなのかなどが一目でわかります。そのため、旬なネタや今後伸びていきそうなインスタグラムの投稿ネタを探すためにも使えます。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
サイト:Ubersuggest
ウーバーサジェストとは、各キーワードの検索ボリューム数や流入キーワードのリストとその順位を検索できるツールです。様々な機能が搭載されており、幅広く情報を得ることができます。
ウーバーサジェストで無料で検索できる回数は1日に3回までとなっている点が注意です。
ラッコキーワード
サイト:ラッコキーワード
ラッコキーワードは、キーワードを検索するだけで幅広いサジェストキーワードを取得できるツールです。登録が不要で、操作がシンプルでわかりやすいことが特徴です。
キーワードにまつわるQ&Aやニュース、話題の記事や共起語が表示される仕組みになっており、複数のサイトで情報収集する手間を省いてくれます。
ラッコキーワードの無料版は、ほかのツールと違い検索ボリュームを確認することはできませんが、インスタグラムの投稿ネタ探しであれば十分に活用することができます。
業界向け雑誌やWebサイトを活用する
インスタグラムで投稿しているコンテンツ業界の雑誌やWebサイトを見ることも投稿ネタのヒントになります。
例えば、下記のようなものです。
- ITmedia
- 東洋経済online
- DIAMONDonline
- FASHION PRESS
- 毎日キレイ
- VERY
- オレンジページ
雑誌やWebサイトでは、業界内でのトレンドや最新情報が更新されます。その業界でトレンドになるということは投稿することで注目度を集めることができる可能性があります。
ネット通販を活用する
通販サイトは、その商品に対してのレビューや関連するキーワードがでてくるため、投稿に役立つ意見やキーワードが引き出しやすいです。
例えば、下記のようなサイトです。
- Amazon
- 楽天
- 紀伊國屋書店ウェブストア
Amazonでは、この商品を買った人はこんな商品も買っていますと関連する商品をおすすめしてくれるため、検索したコンテンツから関連するキーワードを見つけやすいです。
また、紀伊国屋書店のような書籍ネットサイトからも書籍の本の感想やレビューからユーザーのニーズを分析することが可能です。
ネタ探しで気をつけたいポイント
投稿ネタ探しで気を付けたいポイントが2つあります。投稿によっては炎上に繋がったり、フォロワーが減ってしまうことがあるため注意が必要です。
- 投稿による炎上
- 著作権や薬事法・景品表示法など法令違反
注意点について詳しく説明していきます。
投稿による炎上
インスタグラムをはじめとするSNSは、不特定多数のユーザーが目にするものです。
例え需要があったとしても、センシティブな投稿ネタは誹謗中傷や炎上のリスクが生じるため注意が必要です。
そもそも炎上とは、発言や投稿がきっかけで、ユーザーからの非難が集中することをさします。
「ウェブ上の特定の対象に対して批判が殺到し、収まりがつかなさそうな状態」「特定の話題に関する議論の盛り上がり方が尋常ではなく、多くのブログや掲示板などでバッシングが行われる」状態
引用:【総務省HP】令和元年版 情報通信白書
例えば、圧倒的な品揃えを誇る大人気店「ドンキホーテ」でも過去にインスタ炎上が起きました。
現在は削除済みの投稿ですが、「#みんなはドンキで何盗んだことある?」と投稿したことが物議を醸しました。大喜利と表題がつけられており、ネタとしての投稿だったはずが、企業アカウントの投稿としては不適切として炎上してしまいました。
このように、少し強めの発言や話題を呼ぶと思った発言が炎上に繋がってしまうことがあります。
投稿の前に「文章に不適切な部分はないか」「文章が変な意味として捉えられる可能性がないか」のチェックを行いましょう。企業や複数人でアカウントの運用を行っている場合は、他の人に文言をチェックしてもらうことがおすすめです。
著作権や薬事法・景品表示法など法令違反
ほかのユーザーの写真や画像を無断で投稿したり、薬事法や景品表示法違反になり得る投稿に気をつけましょう。
景品表示法違反になると消費者庁より措置命令がくだされ、作り上げてきた信用を一瞬で失うことになります。
また、サプリメントなどの商品を販売する場合は薬事法への注意が必要です。
引用:【FUJIMI(フジミ)】Instagram
フジミは、パーソナル肌診断のもとユーザーの肌の悩みに合わせたサプリをセットで販売しているサプリメント企業です。
サプリは医薬品ではないため、「〇〇を解決する」という表記は行えません。
しかし、「乾燥知らずのうるおい肌へ」という表現を使ってしまったことが、薬事法違反に該当しました。サプリメントや化粧品などの商品PRは、慎重に行っていきましょう。
インスタグラムの毎日投稿を継続するコツ
インスタグラムの投稿ネタを見つけられるようになっても、実際にコンテンツとして投稿することが大変で継続が難しいと感じることも少なくありません。
そこでこの章では、インスタグラムの投稿を継続するコツを3つご紹介します。
- こだわりを捨てる
- コンテンツカレンダーを作成する
- 投稿をテンプレート化する
こだわりを捨てる
まずは、投稿内容にこだわりすぎることをやめましょう。
インスタグラムだけでなく、SNSは完璧にこだわりすぎるとどんどん投稿できなくなっていきます。
自分の中で完璧な投稿を100点としたら60~70点の出来栄えで大丈夫なので、「毎日投稿を継続させること」に意識を向けるようにしましょう。
毎日投稿を続けることで、インスタグラムの投稿のコツやポイントがわかってくるので、少しずつ改良を加えていけば大丈夫です。
コンテンツカレンダーを作成する
コンテンツカレンダーとは、作成するコンテンツに関するスケジュールを管理するカレンダーのことです。
例えばアパレルの場合、下記のようなスケジュールです。
月曜日はスタッフおすすめコーデとアンケートの実施
火曜日は今月人気のアイテム
水曜日はアンケート調査の投稿
このように、あらかじめ投稿する内容や日時を決めておくことで、当日に投稿に悩むことがなくなります。
投稿をテンプレート化する
投稿の度にゼロからデザインを考えるのではなく、あらかじめテンプレートを決めておくことで作成時間と手間を大きく短縮することができます。
例えば、下記のサイトにはインスタグラムに特化した無料のテンプレートが存在しています。
- Canva(キャンバ)
- Picsart (ピックスアート)
- Promeo(プロメオ)
- Phonto! (フォント)
テンプレートを自由に編集できるようになっているため、自分の使い勝手がいいアプリを選んで使ってみてください。
まとめ
インスタグラムのネタ切れが起こらないための方法と継続するコツについてまとめてみました。
インスタグラムは投稿のクオリティ以上に毎日の継続が1番重要です。
投稿のネタ切れが起きたときには、ぜひこの記事を参考にしてみてください。