「自社商品やサービスなどの宣伝にLINE広告を使いたい!」という人必見!LINE広告はチャットツールとしておなじみのLINEで運用できる広告で、掲載までのハードルはやや高めでありながら、広告枠が豊富などのメリットもあります。今回の記事ではLINE広告の特徴やメリット、デメリットなどについて解説します。最後にはLINE広告を作成するにあたってのポイントも解説するのでぜひチェックしてください!
初心者必見!まずは押さえておきたいLINE広告の特徴
「LINE広告というワードを聞いたことはあるけれど、実際にどんなものかわからない」という初心者向けに、まずは押さえておきたいLINE広告の特徴について解説します。
月間9,500万人が利用するLINEで配信できる広告
スマホが普及した現代、チャットツールとしてLINEを使っていないという人はほとんどいないのではないでしょうか。
実際に2023年6月時点でLINE利用者は月間9,500万人にも及び、日本人口約1.2億人において約8割が利用しているという計算になります。
LINE広告はLINEの広告配信プラットフォームで、戦略次第では多くの人にチェックされる可能性が高くなります。
LINEはチャットツール以外にもニュースやクーポンなどでも利用されるので、広告の目的やターゲットなどに応じて配信先を選びましょう。
LINE広告は広告枠が豊富!それぞれの特徴やメリットを解説!
LINE広告は、LINE上の様々なページで表示させられます。
ここではLINE広告の代表的な広告枠について、3つ紹介します。
トークリスト
トークリストとは、LINEの友達やグループとのトークのやり取りが一覧となるページです。
LINE利用者のほとんどは、このトークリストをチェックしていると言えるでしょう。
トークリストにおける広告枠は、LINEのトークリスト最上部の枠に表示され、クリックするとそのサービスや商品のランディングページに遷移します。
LINE広告の中でもトークリストは大勢にチェックされる可能性が高いので、トークリストのLINE広告は大規模なプロモーションなどに向いています。
LINE NEWS
ニュースに関するページも、LINEの中でも特にユーザーのアクセスが多い傾向にあります。
LINEアプリのニュースタブからのアクセスだけでなく「LINE NEWS」アプリ・WEBページからのアクセスも含めると、より多くのユーザーに閲覧されることになります。
LINE NEWSのユーザーは最新情報に敏感で購買意欲も高い傾向にあるため、新商品や流行の広告を配信すると、売上に繋がる可能性も高いでしょう。
LINE VOOM
LINE VOOMとは、LINEの「VOOM」タブから閲覧できるショート動画です。
ショート動画がブームとなっている昨今、LINE VOOMにおいても月間6,800万人がアクセスする人気コンテンツとなっており、LINE VOOMの広告枠では4,900万人が接触しています。
公式アカウントのブロックに関係なく、LINE VOOM利用者全員のLINEに広告を表示させられるので、「LINEは公式アカウントを作ってもブロックされるから不安」という人はぜひ活用してください。
LINE広告のメリット
ここまでLINE広告の特徴や広告枠について解説しました。
次に、LINE広告のメリットについて3つ紹介します。以下のメリットを求める場合、LINE広告の運用が有効的と言えるでしょう。
他の媒体に比べてライバルが少ない傾向にある
後述しますが、LINE広告はどの枠であっても、他の媒体に比べて出稿までのハードルが高い傾向にあります。
出稿のハードルが高いという点は一見デメリットばかりのように感じられるかもしれませんが、逆に言えばライバルが少ないというメリットにもなります。
出稿のハードルさえ超えてしまえば、あまり競合他社を気にする必要がありません。
競合他社が少ないということは、クリック単価も低くなるため、商品やサービスがレッドオーシャンという場合は特にLINE広告がおすすめです。
費用を抑えつつ、クリックしてもらえる可能性や購買に繋がる可能性が高い広告を求める場合は、LINE広告を検討してください。
幅広い性別・年齢層のアクティブユーザーをターゲットにできる
LINEは利用者数が多いだけでなく、利用者の性別や年齢に偏りが少ないという特徴もあります。
女性が約53%、男性が約47%という内訳で、やや女性が多いですがほぼ半々と言えるでしょう。
また、10代から65歳以上という年齢層が利用しており、幅広い年齢の人をターゲットにできます。
最も多い年齢層でも40代半ばから後半の12.1%で、あとは少なくても約7%が利用しており、均等に散らばっています。
特定の性別や年齢ではなく、幅広い層のアクティブユーザーをターゲットにしたい場合も、LINE広告はメリットとなるでしょう。
配信先が豊富でニーズに合わせて広告の掲載先を選別できる
先述したように、LINEは配信先が豊富で、様々なページで広告枠を設定できます。
トークリストやNEWS、VOOM以外にもマンガやチラシなど、複数の専門アプリ・ページがあります。
「LINEマンガ」であればマンガ好きな人が興味を持ちそうなサービスの広告を、「LINEチラシ」であればお得情報が載った広告を……というように、各社のサービスや商品に応じて掲載先を選べる点は、LINE広告の大きなメリットと言えるでしょう。
LINE広告のデメリット
一方で、LINE広告には以下のような3つのデメリットもあります。
以下のデメリットも踏まえて、LINE広告を運用するかどうか判断しましょう。
他の媒体に比べて出稿のハードルが高い傾向にある
LINE広告は他の媒体と比べて出稿のハードルが厳しい傾向にあるため、規約をしっかり守って出稿しなければ審査に落ちてしまうでしょう。
LINE広告の出稿には、最初にLINE広告専用のアカウントを作る必要があります。
単にアカウント名を設定すればいいというわけではなく、請求先・広告主・商材・基本などの情報がガイドラインに沿っていなければ、アカウントが作れません。
アカウントを作ったあとは、広告自体が不快感を与えないか、デザインや表現がLINEサービスと類似していないかなどをチェックされます。
そして、最後に景品表示法や薬機法に違反していないか、遷移先のアプリが問題なく機能しているかなどを審査され、無事にクリアして出稿となります。
審査までに約10日ほどかかるので、数日以内に出稿したい場合も注意してください。
出稿できない業種・サービスが複数定められている
LINE広告は、たとえ出稿ルールやアプリの性能などに問題がなかったとしても、そもそも出稿できない業種やサービスが複数定められています。
「LINE for Business」のLINE広告審査ガイドラインによると、以下の11項目に当てはまる業種やサービスは出稿できません。
- 特定の宗教、および宗教団体
- ギャンブル関連(公営競技・宝くじ、スポーツ振興くじ・パチンコ等は除く)
- アダルト関連
- 出会い系、マッチングサイト等(一部当社が認めた場合を除く)
- 連鎖販売取引
- たばこ、電子タバコ (一部当社が認めた場合を除く)
- 武器全般、毒物・劇物
- 未承認医薬品⋅医療機器等
- 情報商材
- チケット不正転売
- その他当社が不適合と判断した業種⋅業態、商品⋅サービス
LINE広告を作成する前に、自社の業種やサービスが出稿対象かどうかを確認しましょう。
また、上記の項目に当てはまっていなくても、反社会的なコンテンツや悪質なマーケティングなどと疑われる場合は配信禁止となります。
化粧品や健康食品などの審査が厳しい傾向にある
化粧品や健康食品は、LINE広告の審査において特に厳しい傾向にあります。
例えば「シワが消える」という効果を保証するように感じられる表現や、医薬品と勘違いするような表現は禁止されています。
食品に関する表現としては「病気を予防できる」「食べても太らない体質になれる」というような効果効能を確約するようなものは使えません。
また、化粧品はファンデーションや化粧水だけでなく、シャンプーやひげ剃りクリームなども含まれています。
化粧品や健康食品のLINE広告を出稿する際は、事前に表記ルールをしっかりチェックしましょう。
LINE広告を作成するうえでのポイント
ここまでLINE広告のメリット・デメリットなどについて解説しました。
LINE広告は広告枠が豊富でライバルも少なく、うまく活用すれば狙ったターゲットへの効果的な広告が期待できるでしょう。
初心者でLINE広告をどのように作成すればいいかわからないという人向けに、最後にLINE広告を作成するうえでのポイントについて3つ紹介します。
テキストや画像、動画などすべてを関連させる
LINE広告はテキストや画像、動画など様々な要素が組み合わさって構成されています。
まずは「クリックしたくなる」を意識して、すべての要素を関連させてクリエイトすることが大切です。
例えば、どれだけ高クオリティな動画を作っても、テキストが読みづらく何の広告かわかりづらければクリックされずにスルーされてしまうでしょう。
テキストや画像、動画すべてを関連させることは、ユーザー起点の広告に繋がります。
「パッと見ただけでアパレルの新商品の情報とわかる」「この広告をクリックすれば20%オフのクーポンが貰える」など、ユーザーにとってのメリットがわかりやすいと、クリックされる可能性も高くなるでしょう。
伝えたいことをすべて闇雲に詰め込むのではなく、ユーザー目線で広告を作成することがポイントです。
最初は最低限のターゲットで絞り、だんだんターゲット層の精度を上げていく
LINEは電話番号のみでの登録が可能で、年齢や実名などの詳細な個人情報を必要とするFacebookなどと比べると、ターゲットの精度は高くありません。
LINEの性別や年齢の登録はあくまでもユーザーの任意登録のため、そのユーザーのプロフィールは未完成の可能性が高いです。
そのため、LINEはアプリの起動時の位置情報(ユーザーが許可した場合に限る)や携帯キャリアなどの情報だけで、最初はターゲットを絞らなければなりません。
最初は「年齢別」「地域別」のように最低限のターゲットに配信し、段々ターゲットの精度を上げていく流れが有効と考えられます。
ターゲットの精度を上げるためには、LINEのパフォーマンスレポートを活用しましょう。
パフォーマンスレポートには配信先別のコンバージョン数などが載っているので、こまめにチェックしながら成果と照らし合わせることをおすすめします。
LINE広告とアカウントを連携させる
LINE公式アカウントがある場合は、LINE広告アカウントと連携させておきましょう。
LINE公式アカウントを連携させると、ブロック状況に関わらず友だちの登録履歴にもとづいたオーディエンスを作成できます。
オーディエンスとは配信先を絞り込む方法で、ユーザIDなどで絞り込めば、狙ったターゲットへの広告配信が可能です。
オーディエンスをうまく活用すれば、自社のサービスや製品に関心が高いユーザーにのみ広告を配信し、売上や集客に繋げられるでしょう。
まとめ
今回の記事ではLINE広告の特徴やメリット、デメリットなどについて解説しました。
LINE広告は月間9,500万人の利用者がいるLINEをプラットフォームとした広告で、幅広いターゲットへの広告が可能な媒体です。
トークリストやNEWSなど複数のページに広告枠があり、自社のサービスや商品に合わせて掲載先を選べるなどのメリットがあります。
また、審査が厳しい分競合他社が少なく、クリック単価を抑えながら運用できる点もLINE広告の利点と言えるでしょう。
しかし、LINE広告の審査は厳しく、必ず出稿できるとは限りません。
出稿できない業種やサービスがあったり、化粧品や健康食品などの表記ルールが厳しかったりするなどのデメリットもあるので、事前に出稿対象やルールをチェックしておきましょう。
LINE広告はユーザー目線でわかりやすく作成することが大切です。
最初はユーザーの情報が少なくターゲットを絞りづらいですが、運営していく中でレポートを見て絞り込むといいでしょう。
そして、LINE公式アカウントとLINE広告アカウントを連携させると、ユーザIDなどによる絞り込み配信ができるので、うまく活用してください。