WEB広告周りではiOA14ポリシー変更の影響から
現在続々と企業様がコンバージョンAPI(CAPI)の導入を進めています。
そろそろコンバージョンAPI(CAPI)の導入検討を行う企業様も多いのではないかと思います。
今回お伝えしたいのはFacebook社が21年10月よりアップロードをした
『コンバージョンAPIゲートウェイ』についてになります。
こちらはAWS(Amazon Web Services)を使っている広告主様や企業様に関して
以前より簡易的にコンバージョンAPI(CAPI)実装する事が可能になるサービスです。
本記事を読むことでAWS(Amazon Web Services)を利用した
コンバージョンAPI(CAPI)に関する下記内容が理解できる構成となっております。
- AWS(Amazon Web Services)を用いたコンバージョンAPI(CAPI)の内容
- コンバージョンAPIゲートウェイを導入する上で確認すべき項目
- コンバージョンAPIゲートウェイのメリット
■コンバージョンAPI(CAPI)とは
コンバージョンAPIゲートウェイはコンバージョンAPI(CAPI)の実装方法のうちの1つのため
まずはコンバージョンAPI(CAPI)についてお話しさせて頂く必要がございます。
広告計測に利用されるCookieが規制されていく中で、Cookieに頼らない広告計測を行っていく必要があります。
このCookieに依存しない計測方法としてFacebook社が提供しているものが『コンバージョンAPI(CAPI)』という仕組みになります。
『コンバージョンAPI(CAPI)』は、広告主のサーバーとFacebook社の広告サーバーを直接紐づけるため、
Facebookピクセルを介さないので、Cookieの制限を受けたとしても計測の精度を高い水準で保つことが可能になります。
■コンバージョンAPI(CAPI)の実装方法
コンバージョンAPI(CAPI)の実装方法は今まで主に下記3つの方法がありました。
①自社で直接実装を行う
②パートナー統合による実装
③Googleタグマネージャーのサーバーコンテナを使用する
上記3つの方法とは別でFacebook社より新たに発表なされた
コンバージョンAPI(CAPI)を実装できるサービスが
コンバージョンAPIゲートウェイになります。
■コンバージョンAPIゲートウェイとは
コンバージョンAPIゲートウェイとはFacebook社が提供した
簡易的にコンバージョンAPI(CAPI)を実装できるサービスとなります。
通常自社でコンバージョンAPI(CAPI)を独自に開発しようとしますと
数ヶ月ほどかかってしまいますがこのコンバージョンAPIゲートウェイでは、
実装までに数時間とスピーディに設定が可能なのが特徴です。
このサービスではサードパーティのパートナー連携や
自社での独自の開発リソースは必要ありませんので
簡単かつ素早くコンバージョンAPI(CAPI)を実装できます。
ただし、この『コンバージョンAPIゲートウェイ』のサポート対応しているものは
AWS(Amazon Web Services)のみのため、AWSアカウントを所持していることが絶対条件となります。
■コンバージョンAPIゲートウェイを実装する前に確認すべきこと
Facebookピクセルを既に利用しているか
コンバージョンAPIゲートウェイを実装するためにはFacebookピクセルが必要になります。
コンバージョンAPIの実装にはピクセルが基本的に必要になりますので
持っていない企業様は準備を行うようにしましょう。
また、既にピクセルを持っている企業様については、
使用しているピクセルIDを確認する必要があります。
イベントマネージャの管理権限はあるか
イベントマネージャの管理権限も必要になります。
イベントマネージャはFacebookピクセルを管理するためツールになります。
こちらのイベントマネージャにてコンバージョンAPIゲートウェイ実装を進めていきます。
コンバージョンAPIゲートウェイの実装を進めるに辺り、
イベントマネージャの権限が必要なのですが
閲覧権限などの部分的なアクセス権限ではなく、
すべてを管理できる管理者レベルでの権限が必要になります。
Eコマースパートナーを利用していないか
ShopifyなどのEコマースパートナーを利用していないことも
コンバージョンAPIゲートウェイの実装するかの1つの指標になります。
既にEコマースパートナーと連携しており、Facebookピクセルを利用している場合、
その連携しているEコマースパートナーがコンバージョンAPIに対応している際は、
既存のEコマースパートナーを利用したコンバージョンAPIの実装が最も簡単な方法になるためです。
Eコマースパートナーにつきましては下記をご覧ください。
出典:パートナー統合一覧
※こちらの『Eコマースパートナー』の欄をご覧ください。
AWSアカウントを所持しているか
先ほどもご説明させて頂きましたが、
現在『コンバージョンAPIゲートウェイ』のサポート対応しているものは、
AWS(Amazon Web Services)のみになります。
そのため、AWSアカウントを所持していることが絶対条件となります。
アカウントをお持ちでない方は下記Amazon公式サイトより作成を進めてください。
出典:AWSアカウント作成方法
■コンバージョンAPIゲートウェイのメリット
実装スピードの速さ
コンバージョンAPIを会社のリソースを使用し直接実装したり、
パートナー統合を利用しての実装の場合ですと
数週間から数ヶ月かかりますが、コンバージョンAPIゲートウェイの場合
数時間単位まで実装までの時間が短縮なされます。
人的コスト削減
コンバージョンAPIゲートウェイでは
コンバージョンAPIの実装へ求められる技術や条件が高くないと言われており、
人的リソースなどのコスト削減に繋がる場合があります。
技術的な難易度が軽減される
ある程度のWEBでのコンバージョン計測に関する技術的知識があれば、
コンバージョンAPIは自分で設定および実装が可能であり、
エンジニアなどの開発チームからの最小限のサポートで実装可能になります。
メンテナンスコストの軽減
手動によるコンバージョンAPIを直接実装した場合とは異なり、
コンバージョンAPIゲートウェイは新機能が提供なされる度に
自動でアップロードされる仕組みとなっております。
そのため、長期的なメンテナンスにかかるコストが軽減されます。
■まとめ
コンバージョンAPIを新たに実装できる方法として
『コンバージョンAPIゲートウェイ』をお話しさせて頂きました。
上記を利用するためにはAWSアカウントが必須になりますので
所持していない企業様は準備を行いましょう。
また、コンバージョンAPIの実装に関してですが、
今までは直接での実装かパートナー統合を利用する形が主な方法であり、
今回の『コンバージョンAPIゲートウェイ』の発表により
コンバージョンAPIの実装の幅が広がりました。
このコンバージョンAPIゲートウェイですが、
スピーディかつ簡単に実装できるとFacebook社から発表がありましたが
上記でお伝えした「直接での実装」か「パートナー統合を利用する」コンバージョンAPIの実装と比較した場合に
スピーディかつ簡単に実装できると考えております。
もちろん簡単に実装できる可能性もございますが、
もしコンバージョンAPIゲートウェイを利用しコンバージョンAPIを実装する場合は、
社内の中でも技術的な知識がある方が対応なされた方が良いかと考えております。