Instagramを運用している中で、「どのくらいの人が自社のホームページを閲覧してくれたか」「自社のアカウントをフォローしてくれている人はどのような層なのか」など分析はできていますでしょうか。

この記事では、Instagramのインサイトを使った分析の中をする上で、リーチ数やインプレッション数とは具体的にどのような数値のことか、またリーチ数やインプレッション数を増やす方法について解説していきます。

Instagramのリーチとは？

Instagramのリーチ数とは、「どれくらいの人が投稿をみてくれたのか」を表す数値のことです。つまりInstagramでリーチ数を確認すれば、タイムラインやハッシュタグから自分の投稿をみてくれたユーザーの数がわかります。

例えば、同じ人が同じ投稿を3回見た場合、リーチ数はユニークなアカウント数のことなので、「1」とカウントすることができます。　

インプレッションとの違いは？

Instagramのインプレッションとは、「投稿がユーザーの画面に表示された数」のことです。

例えば、同じ人が同じ投稿を3回見た場合、インプレッション数は画面に表示された回数なので「3」とカウントすることができます。

自分の投稿がどれくらいのユーザーに届いたのかを確認するには、インプレッション数ではなくリーチ数をみるようにしましょう。

Instagramのリーチ数の確認方法

Instagramのリーチ数やインプレッション数などは、Instagramが公式に出している「インサイト」という機能で確認をすることができます。

個人アカウントではインサイト機能を使うことができないので、まずはプロアカウントに切り替えを行いましょう。

プロアカウントへの切り替え方法は下記の記事で解説しているので、まだ個人アカウントの方はぜひ読んでみてください。

【必須】Instagram広告を出稿する手順まとめ

それぞれの投稿のリーチ数を確認する方法

それぞれの投稿のリーチ数を確認する方法は以下の2種類あります。

このどちらかの方法でそれぞれの投稿ごとのリーチ数を確認することができます。

実際のインサイトの画面は下記のようになります。リーチ数は「概要」欄の「リーチしたアカウント」から確認をすることができます。

アカウント全体のリーチ数を確認する方法

アカウント全体のリーチ数を確認する方法は、以下の手順で確認することができます。

この手順でアカウント全体のリーチ数を確認することができます。

実際のインサイトの画面は下記のようになります。アカウント全体のリーチ数では、リーチしたアカウントの都道府県や国、年齢層、性別ごとに割合を確認することができます。

ビジネスアカウントにしたのにインサイトが見れないのはなぜ？

ビジネスアカウントの設定を行ったのにも関わらず、リーチ数が閲覧できないことがあります。
その原因は以下の3点が考えられます

• リーチしたアカウントの数が100件未満のため
• 投稿をしてから一定時間が経過していない
• Instagramのアプリの不具合

一般的にはリーチ数が閲覧できない原因は、リーチしたアカウントの数が100件未満のためか、投稿をしてからデータを集計するまでの十分な時間が経っていないことが考えられます。

Instagramのリーチが伸びない原因とは？

Instagramの投稿をしているのに、なかなかリーチが伸びないと悩んでいる方も多いと思います。まずは、自社のアカウントのリーチ数が伸び悩む原因を思いつく限りリストアップしてみましょう。以下はリーチ数が伸び悩む主な原因です。

• 適切なハッシュタグ選びができていないため
• フォロワーが少ないため
• アクティブユーザーが少ない時間帯に投稿をしているため
• 投稿頻度が少ないため
• 投稿の内容に一貫性がないため

まずは自社のアカウントのリーチ数がなぜ伸び悩むのかをしっかりと分析をしましょう。

例えば、リーチしたアカウント数とインプレッション数に大きな差がある場合は、同じ人が投稿を何度も閲覧していた可能性が高くなります。その場合は、なぜその投稿が何度も見てもらえたのか、投稿を見てもらった後のプロフィールアクセス数は多かったのか、保存数はどれくらいあったのかなど他のデータとも掛け合わせて分析することが大事です。

Instagramのリーチ数を増やす方法

Instagramでは独自のアルゴリズムによって、発見タブに載ったりおすすめ投稿としてユーザーに表示されます。

ここからはInstagramのリーチ数を増やすために効果的な方法7選をご紹介します。

1. 投稿頻度をあげる
2. アクティブユーザーの多い時間帯に投稿する
3. フォロワーを増やす
4. 適切なハッシュタグをつける
5. 投稿をリポストしてもらう
6. リールを活用する
7. 保存数を増やす

1.投稿頻度をあげる

当然ですが、投稿頻度を上げればその分だけリーチ数も増えていきます。投稿の数が多ければそれだけ新しいユーザーや既存のユーザーに見てもらえる確率は高くなります。

また、投稿数を増やせばどのような投稿がユーザーに刺さるのかなど、伸びる投稿と伸びない投稿の傾向を掴むことができます。

可能ならば毎日投稿することをおすすめしますが、最低でも3日に1回は投稿をするようにしましょう。

2.アクティブユーザーの多い時間帯に投稿する

投稿頻度を増やしてみたけど、なかなかリーチ数が伸びない..という方は、投稿をする時間帯の工夫をしてみましょう。

インサイト画面から、「合計フォロワー」をタップすると「最もアクティブな時間」という項目が出てきます。最もアクティブな時間では、フォロワーがよくInstagramを見ている時間帯を曜日別・時間帯別に確認することができます。

一般的には以下の時間帯に Instagramを使う人が多いと考えられます。

• 7〜9時 : 通勤や通学時間
• 12〜13時 : お昼休憩
• 18〜21時 : 帰宅してからの自由時間

より多くのフォロワーにみてもらうためにも、アクティブな時間を参考にしながら投稿する時間を工夫してみましょう。

3.フォロワーを増やす

リーチ数を増やしたいのならば、フォロワーの獲得に力を入れましょう。

フォロワーならば自社のアカウントに興味・関心があるので、各投稿に対していいね！や保存、コメントなどアクションを起こしてもらえます。更に反応が良い投稿だとInstagramの独自のアルゴリズムによって発見タブに載ることもあり、リーチ数を爆発的に増やすことができます。

4.適切なハッシュタグをつける

InstagramはTwitterなどと異なり、拡散力がそこまで高くありません。そのため、Instagramでは、拡散の役割を果たすハッシュタグを積極的に活用することが重要です。適切なハッシュタグをつけることができれば、検索から多くのリーチ数を獲得することが可能です。

ハッシュタグをつける際には、下記の3点に注意してください。

• 投稿に関係のないハッシュタグはつけない
• ハッシュタグは1投稿につき30個まで
• #ダイエット #レシピ など人気のハッシュタグは競合も多い

また、ハッシュタグをつけると、ハッシュタグ検索をしてもらった際に「最近」タブに載ることができます。発見タブと異なり、投稿した時間順に掲載されるので新規ユーザーからみてもらえる可能性が高くなりリーチ数も増えていきます。

5.投稿をリポストしてもらう

新しく投稿をしたら、ストーリーズのリポスト機能を使って新規投稿の宣伝を行いましょう。

フォロワーが多いユーザーはタイムラインが溢れて投稿を見逃してしまう場合もあります。そのような場合に備えて、ストーリーズで新規投稿のお知らせをすることで、投稿を閲覧してもらえる可能性が高くなります。

リポストのやり方は、投稿した画像の左下にある紙飛行機マークをタップし、「ストーリーズに追加」を選ぶことでできます。リポストの際にアンケートを取ったり、ユーザーとコミュニケーションを取ることができ、フォロワーとの関係が更に深まるのでおすすめです。

6.リールを活用する

Instagramのリール機能を使ってリーチ数を増やすこともおすすめです。リールとは、縦横比9:16の縦長動画で、最大90秒のショート動画をシェアする機能のことです。TikTokやYouTubeのショート動画と似ています。

リール動画はスクロールすると関連するコンテンツが表示される仕組みになっているので、検索より簡単に新規ユーザーへと届く可能性が高くなります。

リール動画を活用していない方はぜひ取り入れてみてください。

7.保存数を増やす

Instagramのアルゴリズムは公開されていませんが、価値のある(人気のある)投稿は発見タブやおすすめに載りやすくなっています。価値のある投稿とは具体的に、「保存率」が高い投稿であることが多いです。

保存率とは、リーチ数に対してどれだけの保存数があるのかといった割合のことです。この保存率が高いほど、発見タブなどに載りやすくリーチ数が伸びる傾向にあります。

保存数を増やしていくためには、ユーザーが後からまた見返したいと思える価値のある投稿を心がけることが大切です。

まとめ

この記事ではInstagramのリーチ数とインプレッション数との違いや、インサイトからリーチ数の確認のやり方、リーチ数を増やす方法について解説しました。

リーチ数を増やす方法を参考に、Instagramのインサイト機能を活用しながらPDCAを繰り返してみましょう。特に投稿ごとのリーチ数はフォロワーが何を欲しているのかが顕著に現れる指標なので、日々分析をしてより良い投稿を届けられるようにしていきましょう。