Instagramは現在でもユーザー数が大きく伸びているSNSのひとつです。男女比は4:6と女性がやや上回っていて、若い世代だけでなく30~50代以上のユーザーも増えてきています。
そんなInstagramでよく使われているのが「インスタ検索」です。企業アカウントを運用している方は、ユーザーの検索行動から自社の投稿やアカウントを見つけてもらい集客に繋げることができます。
この記事では、そんなInstagramの検索機能と仕組みについて初めての方でもわかるように解説していきます。
インスタの検索機能とは?
「インスタ検索」とは若者を中心に利用されていて、GoogleやYahoo!ではなくInstagramでお店や観光地、企業や商品などを調べることのできる機能です。
Instagramでは、左から二つ目のタブ、虫眼鏡のマークを選択して検索窓をタップすることで検索画面に移ることができます。
検索したいキーワードやハッシュタグを入力すると、入力したキーワードやハッシュタグをもとにいくつかの検索が可能なキーワードや関連したアカウントが表示されます。ユーザーはその中から気になるキーワードやハッシュタグ、アカウントを選択して検索することができます。
また、検索画面で一番下にある「検索結果をすべて見る」を選択すると、「おすすめ」「アカウント」「音声」「タグ(ハッシュタグ)」「場所」すべてのキーワードの候補を見ることができます。
日本のInstagramユーザーは、他国に比べて約5倍もハッシュタグ検索を行うほど情報収集を活発に行っているそうです。
参考(他国より5倍ハッシュタグ検索! Instagramはユーザーの「好きと欲しい」を作れる。「House of Instagram(#インスタハウス)」イベントレポート)
Instagramの検索機能は、ユーザーが新しいコンテンツや商品と出会うことのできる重要な機能となっています。
4つのインスタの検索機能とは?
ここからはInstagramでどのような検索ができるのかを具体的にご紹介していきます。
Instagramでできる検索機能は以下の4つです。
- キーワード検索
- スポット検索
- アカウント検索
- ハッシュタグ検索
1. キーワード検索
Instagramのキーワード検索は、2021年の11月頃から日本語のワードでも検索できるようになりました。Instagramの画面にある発見タブに切り替えて(虫眼鏡のマークをタップ)、検索窓に調べたいキーワードを入力して検索することができます。
現在のInstagramでは、複数のキーワードでのAND検索をすることが可能です。例えば「東京 カフェ」のような検索をすることができます。
検索タブでキーワードを入力すると、Instagramのアルゴリズムによっておすすめのアカウントやハッシュタグ、アカウントが上位に表示されます。企業アカウントを運用されている方にとっては、これまでアプローチできていなかった新規フォロワー獲得のためにキーワード検索への対応が必要になってきます。
2. スポット検索
スポット検索は2021年6月頃にリリースされた機能で、ユーザーは地図上から人気スポットを検索することができます。
スポット検索機能は、発見タブの右上にある地図マークをタップすることで使えるようになります。タップすると位置情報から近隣の人気スポットの投稿が地図上に表示されます。
検索結果では、「カフェ」「レストラン」「観光スポット」「ホテル」「美容院」「ラーメン」「パン屋」などスポットのカテゴリーで詳細検索をすることもできます。
店舗型のビジネスを行っている企業にとってスポット検索は、集客に直結する機能となります。自社のInstagramで投稿をする際は、位置情報を必ず載せることが重要になってきます。
また、スポット検索からプロフィールを訪ねてもらった際にみてもらえるよう、プロフィールに自社のHPのリンクを載せておくと効果的です。
3. アカウント検索
アカウント検索は、キーワード検索と同じで発見タブの検索窓から、検索したいアカウント名を入力する検索方法です。
企業名やブランド名、商品名といった指名検索を行うのがアカウント検索です。アカウント検索を行うユーザーは、調べたいアカウントや商品が明確に決まっているので、アカウントのフォローやCVに繋がりやすい検索方法であると言えます。
ユーザーが探しやすいように、自社のアカウントのユーザー名はわかりやすい名前に変えておくことをおすすめします。
また、熱量の高いユーザーが多いので、プロフィールもしっかりと整えておく必要があります。
フォロワーを増やすためのプロフィールの整え方は以下の記事で紹介していますので参考にしてみてください。
4. ハッシュタグ検索
前述した通り、日本のInstagramユーザーは、他国に比べて約5倍もハッシュタグ検索を行うという結果があるほど、日本ではハッシュタグ検索が主流となっています。
参考(他国より5倍ハッシュタグ検索! Instagramはユーザーの「好きと欲しい」を作れる。「House of Instagram(#インスタハウス)」イベントレポート)
ハッシュタグとは、投稿をする際にユーザーがつけたキーワード(ハッシュタグ)のことで、「#東京パンケーキ」のようにキーワードに「#」をつけたもののことです。
ハッシュタグ検索では、自分と同じ趣味を持ったアカウントや自分の興味のある分野を発信しているアカウントを検索するときによく使います。
ブランド名や企業名をハッシュタグとして利用し宣伝している企業アカウントがよくみられます。アカウント検索同様、指名検索をしてくれるユーザーはフォローやCVに繋がりやすいです。
また、企業や商品のクチコミを検索する際にもブランド名や企業名のハッシュタグは使われています。
Instagramの上位検索結果の仕組みとは?
ここからは実際にInstagramでハッシュタグ検索をした場合の上位検索結果の仕組みについて、ハッシュタグで検索をすると表示される、以下の3つのタブについてそれぞれ解説していきます。
・トップ
・最近
・リール
トップ
トップに表示される投稿は、検索されたハッシュタグとユーザーの検索履歴に基づき、Instagram側のアルゴリズムによって上位に表示される投稿が変わってきます。
そのため、日付順や投稿した順となっていないことに注意してください。
トップには、投稿だけでなくリールと呼ばれる最大90秒のショート動画も混ざって表示されます。
最近
「最近」に表示される投稿は、検索されたハッシュタグに基づいて、投稿した時系列順に投稿が表示されます。
トップと比べると投稿のクオリティが下がっていたり、ハッシュタグとは関係のない投稿が混ざっていたりします。
企業の運用しているアカウントがそれほど知名度が高くない場合は、ハッシュタグを活用し「最近」タブで見つけてもらうこともフォロワーを増やす上で大切になってきます。
リール
リールとは最長90秒の縦動画を作成し、投稿できる機能のことです。リールは主に「発見タブ」「リール専用タブ」「プロフィール画面のリールタブ」「フィード投稿画面」「ハッシュタグ検索画面」に表示されます。
表示されるかどうかはInstagram側のアルゴリズムによって決まっているので、明確な基準はありませんが、比較的新しい機能なため再生回数が多くなくても表示される可能性は高いです。
また、リール投稿は企業感や商品の雰囲気や使い勝手をわかりやすく動画で紹介できる点がおすすめです。
インスタ検索で上位に表示されやすくなるには何をしたらいい?
ユーザーのインスタ検索で上位に投稿が表示されるには、投稿内容や企業名をわかりやすく工夫をする必要があります。
ここでは上位に表示されやすくする、以下の2点について解説していきます。
・アカウント名をわかりやすいものに変える
・フィード投稿には適切なハッシュタグを付ける
・位置情報を追加する
アカウント名をわかりやすいものに変える
運用しているアカウントの企業名などがユーザー名に直接書かれている方が、アカウント検索などによりユーザーに見つけてもらいやすくなります。
また、商品をInstagramで紹介したい際は、その商品名をユーザー名に入れておくと、検索されるときに表示されます。例えば「東京で有名なパンケーキのお店なら〇〇」です。
自己紹介文に記載されたテキストも、Instagramの検索で入力されたテキストとして照合されます。自己紹介文は150文字までしか入力することができないので、キーワードをしっかり入れつつも、どのようなアカウントなのかがわかりやすい設計をすることが重要です。
フィード投稿には適切なハッシュタグを付ける
1つのフィード投稿には最大で30個のハッシュタグを付けることができます。しかし、全く関係のないハッシュタグをつけてしまうと、Instagramのアルゴリズムによって優良な投稿と判断されずに検索結果の順位が落ちてしまいます。
投稿内容からフォローしてもらいたい層が検索していそうなハッシュタグや関連するハッシュタグを選定するようにしてください。事前に投稿に付けるハッシュタグでハッシュタグ検索を行い、どの程度投稿数があるのか、競合はどのような投稿をしているのかを事前にチェックすることが大事です。
また、ハッシュタグを付ける際に「エリア」+「業態(カフェなど)」のタグをつけると、そのエリアでお店探しをしている方に見つけてもらいやすくなるのでおすすめです。例えば、「#銀座ランチ」などです。
他にもInstagramのフォロワーを増やす方法をご紹介していますので、参考にしてみてください。
位置情報を追加する
Instagramでフィード投稿をする際には必ず位置情報を追加するようにしましょう。投稿内容にアクセス情報が記載され、スポット検索から見つけてもらいやすくなります。
例えばハッシュタグ検索で「#浅草ランチ」と検索したユーザーが自社の投稿を見つけて興味を持ってくれたとします。しかしプロフィールを訪れてもお店がどこにあるかわからないとなった場合、ユーザーはそのお店の名前でGoogleやYahooで検索するという手間が出てきてしまいます。ユーザーの手間を考えると投稿に位置情報を追加しておく、たったこれだけのことで集客につながることもあります。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
本記事では、Instagramの検索機能とその仕組みについて解説しました。
Instagramで過去にした投稿でも編集することができるので、ハッシュタグや位置情報をつけていない投稿があれば、検索にマッチしやすくなるので編集しておくことをおすすめします。
ぜひInstagramの検索の仕組みを理解して、自社のアカウントが上位表示されるように工夫してみてください。