TikTokのダウンロード数はInstagramを上回り、世界で最もダウンロードされたアプリです。日本でTikTokは、10〜30代を中心に利用されています。
そんなTikTokを運用している方の中には、
「TikTok広告ってそもそも何のこと?」
「TikTok広告を出してみたいけど、どうやって出すのかわからない」
「TikTok広告ってどんなメリットがあるの?」
など様々な疑問があると思います。
今回の記事では、上記の疑問がある方を対象にTikTok広告の出し方や、メリットについて解説していきます。
TikTokとは?
まずはじめにTikTokがどのようなアプリなのか解説していきます。
TikTokは15秒〜3分ほどの短い動画を撮影、加工、投稿できる動画プラットフォームです。他のSNSと同様に、ハッシュタグを付けたり、コメントの投稿やライブ配信をすることも出来ます。
以前は音楽に合わせて踊る動画が多数投稿されていましたが、現在ではお店紹介やYouTubeの切り抜きなど、様々なジャンルの動画の投稿がされるようになりました。
TikTokが人気の理由は?
なぜTikTokはInstagramのダウンロードユーザー数を抜いて、これほどまでに人気があるのでしょうか。
その理由は以下の2点が考えられます。
・1本の動画が短く手軽に見ることができるから
・興味のある動画をレコメンドくれるから
1本の動画が短く手軽に見ることができるから
YouTubeなどの動画サイトでは、1本あたり10分〜30分、それ以上の動画も多く投稿されています。
それに比べて、TikTokの動画は1本当たり15秒〜3分程です。動画時間が他の動画サイトより短く、通勤時間や休み時間などに手軽に視聴できる点が人気を集めている理由の一つです。
興味のある動画をレコメンドくれるから
TikTokは視聴履歴から興味や関心度の高い投稿をタイムラインに表示してくれます。自分の興味のある分野の動画ばかり流れてくるため、飽きにくいという点が人気を集めている理由の一つです。
TikTokの広告4種類
TikTok広告とは、TikTokのアプリ上に配信できる広告のことです。
TikTokで配信可能な広告は以下の4種類です。
・起動画面広告
・インフィード広告
・ハッシュタグチャレンジ
・運用型広告
それぞれ解説していきます。
起動画面広告
起動画面広告とは、TikTokを起動した際に表示される広告のことです。起動時に表示されるので、より多くの人の目に触れることができます。
ただし、1日に1枠しか配信できないので、費用が高額である事が特徴です。
インフィード広告
インフィード広告とは、TikTokのレコメンド画面にだせる動画広告のことです。画面をスワイプしている際に表示されるので、広告をコンテンツの中に溶け込ませることが出来ます。
InstagramやYouTubeなどは広告感が強いですが、TikTokのインフィード広告では違和感なく表示させることが特徴です。
ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジとは、企業側が独自のハッシュタグ(#)を設定し、ユーザーが企業の真似た動画を発信するというユーザー参加型の広告のことです。
ハッシュタグチャレンジはUGCを生みやすく、流行やトレンドに繋がる可能性が高いです。
※UGCとは、ユーザーが作成した動画やコンテンツのことで、商品の口コミや雰囲気などが投稿されます。
運用型広告
運用型広告とは、ユーザーの投稿に溶け込ませて配信できる広告のことです。詳細なターゲティングが可能で、広告費用も安く自由度が高い点が特徴的です。
また、日本国内のみならず海外への広告配信も可能です。
TikTok広告を出稿するメリット
TikTok広告を出稿するメリットは以下の5つがあげられます。
・10~20代の若年層に広告が届きやすい
・ユーザーからの広告に対する嫌悪感を抱かれにくい
・ターゲティング精度が高い
・TwitterやInstagram、LINEなど他のSNSで拡散できる
・動画ならではの訴求力がある
それぞれ解説していきます。
10~20代の若年層に広告が届きやすい
総務省の「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、TikTokを利用しているユーザーは、10代で62.4%、20代で46.5%、30代の23.5%と10~20代の若年層が多い傾向にあります。
若い人をターゲットにした商品やサービスを宣伝したい企業ならば、TikTok広告を上手く活用すれば効率よく効果が出る可能性が高いです。
ユーザーからの広告に対する嫌悪感を抱かれにくい
TikTok広告はYouTube広告とは異なり、広告の閲覧をユーザーに強制することはありません。もし広告をみたくなければスワイプして、飛ばすことができます。
インフィード広告ならば広告をコンテンツの中に溶け込ませることが出来るので、広告だと気付かれずに閲覧してもらえることもあります。
また、TikTokユーザーは一度流れた動画を最後まで視聴する傾向が強いので、最初の数秒でスワイプされる可能性が、他のSNSに比べて低い点もメリットの一つです。
ターゲティング精度が高い
TikTokは以下のようなユーザーに関するデータを収集しています。
・アカウント情報(性別や年齢、居住地域、言語など)
・興味関心(食事やファッション、趣味などの興味関心ごと)
・通信環境(使用機種やWi-Fiの有無など)
これらの情報をもとにTikTokでは独自のアルゴリズムを用いて精度の高いターゲティングをしています。自社の商品を気に入ってくれそうな興味関心事がある人をターゲットにしてTikTok広告を配信すれば、問い合わせやCVに繋がりやすくなるでしょう。
TwitterやInstagram、LINEなど他のSNSで拡散できる
TikTokの動画はTwitterやInstagram、LINEなど他のSNSでシェアすることができます。
ユーザーに拡散してもらうことができれば、TikTok以外のSNSのユーザーに企業や商品を認知してもらえる可能性が高くなり、新規ユーザーの獲得が期待できます。
動画ならではの訴求力がある
TikTokで投稿する動画には文字やエフェクト、曲などさまざまな要素を盛り込むことができます。InstagramやTwitterなどのテキストや画像ベースの広告よりも、TikTokのような動画広告の方が訴求力が高くなる点もメリットの一つです。
TikTok広告の出稿手順
これまではTikTok広告の種類やメリットを解説してきました。ここからは実際にどのようにTikTok広告を出すのかを丁寧に解説していきます。
1. 広告アカウントを開設する
まずは、下記のリンクよりTikTokの広告アカウントを作成しましょう。
TikTok for Business
そして、メールアドレスとパスワードを入力しましょう。登録したメールアドレスに認証用のパスワードが送られてくるので、そのパスワードを入力して次のステップに進みましょう。
認証が通ると、下記のような画面が出てきます。
この画面では、会社名(個人の方は個人名を入力してください)や業界、国、電話番号などを登録します。
そうすると支払い方法の選択ができますので、どちらかを選んで次のステップに進んでください。
アカウント情報の基本情報タブでアカウントステータスが「承認完了」となれば、審査が通過しTikTok広告を出稿できるようになります。広告審査完了までは、約1日程度かかります。
2. 支払情報を登録する
TikTokの決済方法は手動決済と自動決済の2種類から選択することができます。クレジットカードの他にLINE Payやペイパルなどを利用することが可能です。
3.広告マネージャーモードを設定する
次に広告マネージャーモードを選択するように聞かれるので、「簡易モード」「カスタムモード」のどちらかを選択しましょう。
簡易モードは、広告の作成や管理にかける時間を少なくできるように簡易的な手順で広告を出すことのできるモードです。
一方、カスタムモードは企業の詳細なターゲットや広告目的に合わせてカスタマイズのできるモードのことです。
これら2つのモードは後から切り替えることができるので、ここではそこまで気にする必要はありません。
4.CVイベントを設定
この記事では簡易モードでのやり方を紹介します。
ここでは、広告配信の目標を設定します。
・トラフィック: ウェブサイトのターゲットページの閲覧数を増やす
・コミュニティインタラクション: フォロー数、訪問数を増やす
・リード生成: 広告にお問い合わせフォームを追加し、顧客から連絡先を収集する
・ウェブサイトのコンバージョン数: ウェブサイトのコンバージョン数を増やす
上記の4種類から最も近いものを選択し、次に進んでください。
5.オーディエンスの作成
続いてオーディエンスタイプを以下の2つから選択します。
・カスタムオーディエンス: 広告を見てもらう人を手動で選択する
・自動オーディエンス: 広告を見てもらう人をシステムが見つける
オーディエンスの設定は、TikTokを運用している企業の方針に合わせて選択してください。
6.予算の設定
TikTok広告では、目標に応じて予算を設定することができます。日予算や通算予算から適切な金額を選択してください。
7.キャンペーンスケジュールの設定
キャンペーンする期間を設定してください。
8.TikTok広告の投稿
TikTok広告マネージャーアカウントで投稿する際はこのまま投稿することができます。元から存在するTikTokアカウントで投稿する際は、TikTokアカウントにログインして投稿してください。
TikTok広告を制作するときのコツ3選
ユーザーの印象に残りやすく、自社のサービスや商品に興味を持ってもらえるTikTok広告をつくるコツについて解説します。
1.TikTok動画を作る感覚で作成する
2.スマホで見れる縦型クリエイティブにする
3.ユーザにアクションを起こさせるような工夫をする
1.TikTok動画を作る感覚で作成する
TikTok広告を作る際は、できるだけ広告感を出さずにコンテンツを作るように心がけましょう。そうすることでユーザーから親近感を持ってもらいやすくなります。
また、TikTok広告は他のTikTokの動画投稿と同じように15〜30秒以内に抑えることがおすすめです。あまりにも再生時間が長いと飛ばされてしまうリスクが高くなります。
2.スマホで見れる縦型クリエイティブにする
TikTok広告を作る際は、スマホで見やすい縦型クリエイティブにするようにしましょう。TikTokではスマホで見る前提でコンテンツが縦型に表示されます。
3.ユーザにアクションを起こさせるような工夫をする
ただ広告を投稿してユーザーに見てもらっても、問い合わせや購入などのアクションを起こしてもらえなければ広告を出した意味がありません。
TikTok広告のうち、起動画面広告やインフィード広告は自社のサイトへのリンクを設定することができます。広告の動画内でサイトへのリンクを押してもらう誘導を流したり、サイトへのボタンを目立たせるなどアクションを起こしてもらえるような工夫をすることが大切です。
まとめ
最後まで読んで下さりありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
この記事ではTikTok広告を出稿するメリットや出稿手順について解説しました。
広告を出すだけでは意味がないので、どのようなターゲットに見てもらいたいか、広告を見てもらった後にどんなアクションを起こして欲しいのかを考えるとより良いTikTok広告を出稿することができます。