Instagramは世界中から利用されている写真投稿がメインのSNSですが、Instagramで商品の販売を行うことのできる「ショップ機能」があることをご存知でしょうか?
この記事では、「Instagramのショップとは何か」「メリット・デメリット」「Instagramショップの導入方法」について、初心者の方にもわかりやすく解説します。
Instagramショップとは?
まず初めにInstagramショップについて解説していきます。
Instagramショップとは、Instagram上に無料で開設することのできるオンラインショップのことです。Instagramに投稿した画像や動画などに商品リンクをつけることで、簡単に商品の購入をすることができます。
Instagramショップの特徴は以下の3点です。
・Instagramの投稿から「商品タグ」を設置し、直接ECサイトへ誘導することができる
・商品のブランドやストーリーに沿って、コレクションを作り宣伝することができる
・プロフィールに商品一覧を掲載することができる
Instagramショップでは、投稿に直に商品タグ(URL)を設置することができるので、ユーザーはブラウザなどで検索する必要がなくなり、購入意欲の高いまま自社のECサイトに誘導することができます。
また、Instagramショップでは複数の画像を投稿した場合でも、それぞれの画像ごとに別の商品タグを設置することができます。
Instagramショップを活用するメリットとは?
ここからは、Instagramショップを活用するメリットを下記の3点から解説していきます。
- 購入するまでの流れがスムーズなので、途中離脱を防ぐことができる
- 広告感が強くなく、カタログを見るような感覚でみてもらえる
- 広告費がかからない
購入するまでの流れがスムーズなので、途中離脱を防ぐことができる
Instagramショップでは、宣伝したい投稿に商品タグ(URL)を設置することが可能です。そのため、ユーザーはブラウザなどで商品を検索する手間がなくなり商品タグをタップすることでECサイトに辿り着くことができます。
Instagramショップ最大のメリットは、商品の認知から購買までをInstagram内で完結させられることにあります。
広告感が強くなく、カタログを見るような感覚でみてもらえる
Instagramショップでは、Webサイトのように商品を見たいという積極的な意思があるユーザーをECサイトや商品ページに誘導する仕組みとなっています。
参考元:https://www.instagram.com/212_kitchen_store/
このようにユーザー自身の意思でカタログ感覚で見てもらうことができる点が、Instagramショップを活用するメリットのひとつです。
広告費がかからない
Instagramショップでは、利用費用がかかりません。費用を一切かけずに販売促進できることが、Instagramショップを活用するメリットのひとつです。
Instagramショップを活用するデメリットとは?
Instagramショップでは、上記のようなさまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。デメリットについて下記の2点をご紹介します。
- Instagramアカウントを運用するのにコストがかかる
- 商品の魅力を最大限に引き出すための写真素材を準備するのに手間がかかる
Instagramアカウントを運用するのにコストがかかる
Instagramで自社の商品を投稿すればすぐに購入に繋がるわけではありません。自社の商品やサービスに興味・関心を持ってくれるフォロワーを増やしたり、リピートしてもらえるように常に情報を発信していくなど、Instagramアカウントの運用に人件費がかかります。
また、Instagramは写真や動画によって視覚的に訴求するSNSであるため、フォロワーを増やすにはアカウントの世界観を統一したり、アパレルブランドならばコーディネートを紹介したりとアカウント設計には工夫が必要になります。
このようにInstagramショップを利用するにはコストがかかりませんが、Instagramアカウントを運用するのにコストがかかることは覚えておきましょう。
商品の魅力を最大限に引き出すための写真素材を準備するのに手間がかかる
Instagramでは商品の魅力を最大限に引き出すために、プロのカメラマンに素材を撮ってもらったり、自分で素材を撮るとしてもスタジオを借りる必要があるなど金銭的なコストがかかってくる点にも注意してください。
Instagramショップの利用条件について
ここからは具体的にInstagramショップの利用条件について紹介します。Instagramショップ機能を活用する前に、以下の条件をクリアしているかの確認を必ず行なってください。
- FacebookおよびInstagramのポリシーに準拠していること
FacebookアカウントとページがFacebookの利用規約、商用利用規約、コミュニティ規定に準拠し、InstagramプロアカウントがInstagramの利用規約とコミュニティガイドラインに準拠している必要があります。 - 該当するビジネスとドメインに紐付いていること
FacebookページまたはInstagramプロアカウントでは、ビジネスのウェブサイトで直接購入できる商品を出品してください。 - 所在地がコマースを利用できる国であること
Facebookコマースのショップを利用するには、FacebookページまたはInstagramプロアカウントの所在地がコマースを利用できる国である必要があります。 - 信頼性を示すこと
Facebookアカウントやページ、Instagramプロアカウントは、認証済みのプレゼンスを確立していることなどを通じて、信頼性を示す必要があります。十分なフォロワー数を維持していることも求められる場合があります。 - 正確な情報を提供し、ベストプラクティスに従うこと
Facebookコマースのショップに表示される商品情報には、正確な価格と在庫情報が含まれている必要があります。返金と返品のポリシーを明確に表示し、ウェブサイトまたはFacebookやInstagramから簡単にアクセスできるようにしてください。
引用: Instagramヘルプセンター
Instagramショップでは販売が禁止・制限されているものがあります。このルールはInstagramのコミュニティガイドラインに掲載されているため、違反するとアカウントの削除などの措置が取られることもあるため、注意が必要です。
Instagramにおいて販売が禁止されている商品について一部ご紹介します。
・アルコール
・通貨及び金融商品
・危険物や有害物質
・医療機器、サプリメント
・薬物
などです。販売が禁止されている商品については必ず目を通しておきましょう。
Instagramショップの導入方法
上記の利用条件をクリアしていることが確認できたら、実際にInstagramショップを導入してみましょう。手順は以下の通りです。
- ビジネスアカウントに切り替え、Facebookページとリンクさせる
- Facebookビジネスマネージャアカウントを作成
- ドメイン認証を行う
- Facebookページにショップを追加し、商品カタログを設定する
- Instagramショップの審査
- Instagram投稿にショッピングタグを追加
1.ビジネスアカウントに切り替え、Facebookページとリンクさせる
個人プロフィールの方は、ビジネスアカウントに切り替えましょう。
Instagramプロフィール画面で「設定」→「アカウント」→「ビジネスアカウントに切り替える」の手順でビジネスアカウントに切り替えることができます。
ビジネスアカウントの切り替え方やFacebookページとのリンクの仕方は、下記の記事でしていますので、参考にしてみてください。
2.Facebookビジネスマネージャアカウントを作成
次に、Facebookビジネスマネージャアカウントの作成を行います。ビジネスマネージャアカウントはFacebook Businessから「アカウントを作成」を選択します。必要事項を記入して「送信」をクリックしましょう。
3. ドメイン認証を行う
Facebookビジネスマネージャーの「ビジネス設定」を選択し、「ブランドセーフティ」の「ドメイン」をクリックします。ドメイン名を入力し、ドメインの審査の認証を待ちましょう。
4.Facebookページにショップを追加し、商品カタログを設定する
ドメイン認証が完了したら、Facebookページに商品を登録していきます。まずは、商品を販売するカタログの作成を、「新しいカタログを作成」から行います。
5.Instagramショップの審査
カタログを作成し、商品を登録することができたら、Instagramショップの審査を行いましょう。申請方法は、以下の手順で行うことができます。
- Instagramアプリのプロフィールの設定から「ビジネス」をタップ
- 「ショッピングに登録」をタップ
- 「スタート」をタップ
- 商品を登録したFacebookページを選択し、「送信」をタップ
もし審査に落ちてしまった場合は、ポリシーに沿った内容かをもう一度確認して、再度審査を行なってください。
6.Instagram投稿にショッピングタグを追加
無事審査に通ったら、ショップに出したい商品に商品タグをつけて投稿してみましょう。1枚の写真に複数の商品タグをつけることも可能です。
Instagramショップで成功するコツ
Instagramショップでの販売を成功させるためには、自社のアカウントに強い興味・関心のあるフォロワーを増やしたり、リーチ数を増やして多くの人の目に触れることが大切となってきます。
ここからは、Instagramショップで成功するコツをご紹介していきます。
- 統一感のあるデザインを作成する
- 保存数の伸びる投稿を作成する
- フォロワーを増やす
統一感のあるデザインを作成する
Instagramは一枚目の画像でユーザに見られるか見られないかが決まるというほど、画像の重要度が高いSNSです。そのため、いいね!・保存されるようなデザインが統一された投稿をして興味・関心を引く必要があります。
もし画像が上手く作成できない場合は、デザイナーにお願いしてテンプレートを作ってもらうのも一つの手です。
保存数の伸びる投稿を作成する
保存数の伸びる投稿を作成すると、Instagramのアルゴリズムにより発見タブやおすすめに載りやすくなります。発見タブやおすすめに投稿が載ると、リーチ数が増え新しいユーザーの目に増える機会を大幅に増やすことができます。
フォロワーを増やす
自社のアカウントに興味・関心があるフォロワーを増やすことで、新商品の投稿をした際に購入してくれるユーザーが多くなります。フォロワーとの親密な関係を築くことで、より興味を持ってもらうこともできます。
まとめ
この記事では初心者向けにInstagramショップについて解説してきました。Instagramショップは広告費をかけることなく、自社のECサイトへと誘導することができます。
また、Instagram利用者の約46%が、投稿をきっかけに商品の購入や来店の経験があると答えたほど、Instagramの影響は大きくなっています。
Instagramショップの導入は手間がかかりますが、一度導入してしまえばこれからもずっと使える機能となっています。まだ導入されていない方はこの機会にぜひ検討してみてください。