日常生活の色んなところで日々目にするようになった広告。
2019年にはついにインターネット広告費がテレビメディア広告費を超えました。
インターネット広告の中でもSNS広告は年々勢いを増しており、
2021年時点で国内月間アクティブユーザー数はFacebookは『2,600万人』、Instagramでは『3,300万人』となっております。
本記事を読むことで理解できること
- Facebookピクセルとは何か
- FBコンバージョン計測最適化の2つの方法
- 合算イベント測定の概要と優先順位付け
※FacebookとInstagramはプラットフォームが同一のため、Facebookピクセル=Instagramピクセルと考えて頂いて問題ございません。
この記事は3分で読み終わる内容です。
ぜひ最後までご一読ください。
Facebookピクセルとは
Facebookピクセルとは、ウェブサイトへ設置するコードです。
広告の成果を計測・分析する上で非常に重要です。広告配信する上での心臓部となります。
このピクセルの設置を間違えると、その時点で広告を配信する価値がないと言っても過言ではありません。
このピクセルをウェブサイトを設置することで、
広告から流入しCVやクリックしたユーザー情報が蓄積なされていきます。
その情報を基にFacebookはどんなユーザーが広告成果に繋がりやすいかと判断し
広告をアプローチするユーザーを選定していきます。
例えば、20代女性のユーザーからのCVが多かった場合、
Facebookは20代女性がCVに繋がりやすいと判断し、20代女性への配信量を増やすよう調整していきます。
このピクセルがないと、Facebookがどのユーザーへ広告を配信した方が良いか判断できないため
必ずウェブサイトへ設置する必要があります。
コンバージョン計測最適化の2つの方法
Facebookではコンバージョン計測の最適化地点として2つの設定があります。
それは『標準イベント』と『カスタムコンバージョン』です。
次の項目で詳しくお話ししていきます。
標準イベント
標準イベントとはFacebook社が定めたイベントで、
コンバージョンの計測やコンバージョンへの最適化に利用するウェブサイトコードです。
下記が標準イベントのリストになります。
標準イベントはすべて合わせると10個以上あり、
計測で使用する際には上記のリスト内であれば何を使用しても良いですが
出来る限りイベント名に沿ったコードを入れると良いでしょう。
例えば自社のCVページが『注文や購入』であれば「Purchase」のイベントを
何かの申込で登録を行う場合は「CompleteRegistration」のイベントを使用すると良いです。
また、この標準イベントは複数入れ込むことも可能です。
例えば、LP内に説明会予約や資料請求など複数のCVポイントがある場合などは
説明会予約のCVページへ「Purchase」のイベントを、
資料請求のCVページへ「CompleteRegistration」のイベントを入れ込むことが可能です。
カスタムコンバージョン
FacebookではURLを指定したルールを作成でき、
カスタムコンバージョン(※以下カスタムCV)として利用することもできます。
カスタムCVを利用するケースとしましては、
コンバージョンタグの実装に時間がかかる場合などが挙げられます。
例えば、クライアントへCVタグの設置依頼を行い、
クライアントが設定対応に時間がかかる場合は、自分たちでCVページのURLを指定し
カスタムCVを作成した方が配信準備はスムーズに行えます。
また、ごく稀にですが先ほどの標準イベントが
何らかの原因で反応せずCV計測ができない場合などは
カスタムCVを作成するケースもあります。
このカスタムCVはベースコードさえ設置しているページであれば
どこでも作成することができます。
合算イベント測定
Facebook広告を配信する上でピクセルと同様に重要なのが、合算イベント測定というものです。
既にご存じの方も多いと思いますが、Apple社からiOS14.5へのアップデートにより、
Facebook広告を配信するためには「合算イベント測定」の設定が必須となりました。
詳細は下記の弊社記事をご覧ください。
>>関連記事:【最新】Facebook広告で合算イベント測定の設定手順5ステップ【解決策付き】
簡単にご説明しますと、
1つのドメインに対し8つのイベントまでしか配信できないという内容です。
例えば、https://aaa.co.jp/というサイトがあったとします。
aaa.co.jp のドメインに対して、8つのイベントまでしか配信ができないため
先ほどご説明した「Purchase」や「CompleteRegistration」のイベントをCVページへ設置し広告を配信していた場合
2つのイベントを配信していることになるため、残りは6つのイベントとなります。
イベントの優先順位付け
合算イベント測定では測定するイベントの優先順位を設定する必要があります。
この優先順位付けできるイベント数は先述の通り全部で8件となります。
確実に測定したいイベントがある場合は、可能な限り上位の方で設定するようにしましょう。
何故かと言いますと上位にあるイベントの方が測定が優先されて行われ、結果として最適度合いが高まるからです。
実際に弊社で運用していたアカウントでも
より上位のイベントに変更することで効果改善を図ることができました。
このイベントの優先順位付けはドメインを認証したビジネスマネージャーで行うことができます。
ドメイン認証方法は下記記事をご覧ください。
>>関連記事:【2021年最新】Facebookドメイン認証が必須な理由と設定方法を3分で解説
自社のビジネスマネージャーでドメイン認証を行った際は
イベントを上位(1位)へ設定できるので特に気にしないで良いですが
やっかいなのがいくつかの代理店などが絡んでくるケースです。
複数の代理店が関わるケース
この合算イベントですが、複数の代理店が関わるケースが非常にやっかいです。
広告主がAAという代理店とBBという代理店に広告出稿を行っていた場合、
AAという代理店には、A1というピクセルの「Purchase」や「CompleteRegistration」イベント設置
BBという代理店には、B1というピクセルの「Purchase」や「CompleteRegistration」イベント設置を行ったとしましょう。
そうなると、計4つのイベントをドメイン内に設置しているため、
残り4つのイベントしか設置をすることができません。
他の代理店に依頼したり、自社で配信する際に既に8つのイベントが埋まっている際は、
どれかのイベントを削除しないといけないため非常にやっかいになってしまいますので
代理店を増やしたり、1つの代理店に対しイベントを増やす場合は要検討するようにしましょう。
ちなみに標準イベントだけでなく、カスタムCVも1つのイベントとして計算しますので注意です。
カスタムCVを沢山作成しましても最大で配信できるのは8つまでとなります。
なぜピクセルは広告主からの共有が推奨なのか
こちらは自社運用の方ではなく、主に代理店やアフィリエイター向けについてのお話しになります。
ここまで合算イベント測定について解説してきましたので
合算イベント測定には優先順位があり、1つのドメインに対し8つのイベントまでしか設定できないのは理解できたかと思います。
代理店やアフィリエイターの方たちが広告を運用する際には
基本的には自分たちで作成したピクセル(標準イベント)を広告主のサイトへ入れて頂く流れが一般的ですが
上記ではなく広告主からピクセルを共有することをオススメします。
広告主からのピクセル共有のメリット
広告主からのピクセル共有がなぜ良いのかと言いますと
それには合算イベント測定の優先順位付けが関わってきます。
先ほど代理店やアフィリエイターの方たちが広告を運用する際には
基本的には自分たちで作成したピクセル(標準イベント)を
広告主のサイトへ入れて頂く流れが一般的とお話ししましたが
上記を広告主に行ってもらう場合、広告主側は余程のことがない限り、
上位に設定している自社のイベントの下位にもらったタグを設定します。
そうなりますと、
広告主のイベントよりも最適化の度合いが下がってしまいます。
そのため、広告を運用する際に代理店やアフィリエイターの方たちは
優先順位付けを上位に設定している広告主のピクセルを共有してもらうようにしましょう。
アフィリエイターの方はASP会社へ説明すればピクセルを共有してもらえると思います。
まとめ
Facebook広告のピクセルと合算イベント測定について解説しました。
広告効果を出す上では必ずチェックすべきポイントとなるためもう一度おさらいしましょう。
コンバージョン計測最適化の2つの方法
・標準イベント
・カスタムコンバージョン
合算イベント測定
1つのドメインに対し8つのイベントまで配信
イベントには優先順位があるため、確実に測定したいイベントは可能な限り上位の方で設定
また、複数の代理店が関わる場合は設定できるイベントが8つと限定されているため要注意
ピクセルは広告主から共有されたものを使用しましょう
広告主のピクセルの方が上位で設定されているため、広告の成果が出やすい傾向にあります。