サイト運営をしていると、アナリティクスなどのアクセス解析ツールから
WEB広告の計測タグなど幅広く管理するケースが出てくるかと思います。
タグを直接貼り付けるやり方ですと、1ページ1ページへ指定のタグを設置したり、
貼り替える際は以前のタグを外したあとに、切り替えるためのタグを再度貼り付けたりと何かと手間です。
特に貼り替えに関しましては外し忘れや付け忘れが多発する項目です。
上記のような手間や抜け漏れを軽減するためのタグ管理ツールがGoogleタグマネージャーになります。
タグを一括で管理するためのもので、非常に便利なものになりますので、
サイト管理者やWEB広告担当者などの方々はぜひとも覚えておきたいツールのうちの一つです。
本記事を読むことで理解できること
- GTMを導入することのメリット
- 複数媒体を運用している方がGTMを導入すべき理由
- FB広告での電話CV計測などの応用テクニック
この記事は3分で読み終わる内容です。
ぜひ最後までご一読ください。
Googleタグマネージャー(以下GTM)とは
Googleが提供するタグを管理するツールになります。
タグを一元管理したり、追加・削除・編集を容易に行えるのが特徴です。
一度Googleタグマネージャーのタグをサイトへ入れておくことで、
その後の設置するタグの入れ替えや追加などはHTMLを編集せず行えるため、非常に管理が楽です。
無料で扱えるため、誰でも気軽に始めることが可能になります。
Googleアカウントがあれば以下のURLからログインしましょう。
GTMを導入することのメリット
①タグの追加、削除、編集が容易に行える
②権限共有が簡単に行える
③ページの読み込み速度が上がる
④Googleが提供するその他サービスと連携が可能
①タグの追加、削除、編集が容易に行える
GTMを導入し、タグ管理を一元化することで圧倒的に管理が楽になります。
個々のタグを直接サイトやLPなどのHTMLへ貼り付ける作業は手間となりますが、
GTMですとタグの入れ替えが直ぐに行うことが可能です。
例えば、AというタグからBというタグに切り替えがあった際など、
通常であればAタグを取り外し、Bタグを再設置しなければなりませんが、
GTMの場合ですと、一時停止という機能があり
GTM内部でタグ設定はするけれどもサイト側へは反映しないこともできます。
上記の例で言いますと、AタグとBタグを両方ともGTM内では設定しておき、
Aタグは一時停止、Bタグは公開といった風に設定しておくことで、
万が一、BタグからAタグに戻してくれとなった際はボタンを2~3押すことで直ぐに切り替えることができます。
GTMよくあるミスについては
『【失敗した…】やるべき初期設定4選』の記事で詳しく解説しています。
https://marketing.cessgumo.co.jp/?p=7045&preview=true
②権限共有が簡単に行える
権限共有が簡単に行えるのもGTMの利点の一つです。
例えば、別部署や代理店へ依頼することになった際など、
権限を直ぐに共有できるため、
どこに何のタグが設定されているか共有することができます。
GTMではなく、タグを直接設置している場合は
どこに何を設置しているかは直接ソースコードを見るか、
サイトのタグ管理している方が状況をまとめて共有する形になりますが、
その場合100%を伝えきることは難しいです。
GTMの権限を共有する方法については
『【最新】GTMの権限付与方法|初心者向けに図解で解説』の記事で詳しく解説しています。
③Googleが提供するその他サービスと連携が可能
GTMはGoogleが提供しているサービスのため、
Googleが提供している別のサービスとも連携ができます。
最も有名なのはGoogleアナリティクスになります。
Googleアナリティクスと連携することで、サイトへの流入はどの媒体から多いか、
またサイトのどのページが良く読まれているかなども分析することができ便利です。
GTMとアドエビス(ADEBis)を連携することで、コンバージョンを計測できるため、効果測定を正常に行うことができ、売上に直結する設定です。
『【5分でOK】GTMとアドエビスを連携する手順を画像付きで解説』の記事で詳しく解説しています。
https://marketing.cessgumo.co.jp/?p=6945&preview=true
④ページの読み込み速度が上がる
個々の管理タグの設置からGTMへ管理へ切り替えることで
サイトが読み込むタグはGTMタグのみになるため、
サイトのページ読み込み速度が改善なされます。
サイトの読み込み速度が遅いと、SEOなどにも影響が出てきますので
タグの一元管理は上記でもメリットがございます。
複数媒体を運用している方がGTMを導入すべき理由
今回一番お伝えしたかったテーマが上記の内容となります。
何故複数の媒体を運用している方がGTMを導入した方が良いのか?
下記の相関図を基にお話ししますと、よくあるケースが左側のような形です。
GTMの導入前後の相関図
例えば、最初はGoogle広告のみ配信をしており(計測タグはサイトへ直接設置)
数ヶ月後にFacebook広告を配信することになったとします。
その場合、Facebook広告タグをサイトへ直接貼り付ける流れになると思いますが、
その後Yahoo!やグノシー広告など次々と配信媒体を広げていき、
すべての計測タグをサイトへ貼り付けるとなりますと、下記のようなデメリットがあります。
①どのページに何のタグを設置したのか一目で分からない
②サイト管理者の工数がかかる
③サイトの読み込み速度が落ちてしまう
デメリットは①と②の占める割合が多いです。
いちいち新規のタグを直接設置するとなりますと、HTML書き換えをその都度行わなければならずサイトを管理する人が大変です。
GTMへ切り替えることで、何のタグがどこに設置されているかが分かりやすく
何よりHTMLの編集を行わずに簡単にタグの追加、削除、編集ができ、権限付与も簡単ですので
広告代理店へ依頼する際なども閲覧権限を付与して設定も見てもらうこともできます。
後述しますがLPとフォームが別ドメイン(クロスドメイン)のような場合でも
GTMであればドメイン間のセッションが切れないように設定することも可能です。
GTMのワンポイントテクニック
Facebook広告で電話コンバージョン(CV)を計測可
GTMはFacebook広告などの電話タップなども計測する際にも活用することができます。
Google広告での電話CV計測は既に色々な方法が出回っていますが、
Facebook広告の電話CVについての情報はまだまだ少ないのが現状です。
買取系などのCV計測では、お問い合わせフォームの送信だけでなく、電話タップも計測するケースが多いです。
上記のようなケースでもGTMを導入することで対応できます。
Facebook広告で電話コンバージョン(CV)設定について詳しく知りたい方は
下記の記事を参考にしてください。
LPとフォームでドメインが異なる(クロスドメイン)場合はGTM導入を推奨
サイト内でドメインが異なる(クロスドメイン)場合は、
セッションが切れてしまうため(ユーザー情報がリセットされるため)クロスドメイン設定が必要となります。
申込フォームのみ別サービスを利用し、ドメインが異なるケースなどが例として挙げられます。
ドメインが異なってしまいますと、セッションが切れてしまうため(ユーザー情報がリセットされるため)
どの媒体が問い合わせに繋がったのが分析することができないため、
ドメインをまたぐサイト構築の際は、ユーザー情報を引き継ぐためクロスドメイン設定を行う必要があります。
上記の設定はGTMで設定できるためオススメです。
まとめ
GTMについてお話しさせて頂きました。
GTMはタグを一括管理することができ、タグ管理の工数が圧倒的に改善できます
ので、
導入をしていない会社様はぜひ導入することを検討してみてください。
GTMを導入してはいるが、何となくで使用していた方は
今回の記事でメリットが把握できたと思いますので今一度GTMを使用する理由を念頭において頂ければと思います。
また、電話CV計測やクロスドメイン設定など通常のCV計測以外でも
GTMを活用出来る項目はまだまだありますので使いこなして下さい。