TikTokは若い世代を中心に人気となったショートムービープラットフォームです。2022年に公開されたデータでは、TikTokの日本人ユーザー数は約1,630万人を超えています。

この記事では、
「TikTokで企業アカウントを運用したい！」
「TikTokで企業アカウントを運用するメリットは何？」
「TikTokで成功している企業アカウントを知りたい！」

このような疑問や目的がある方に向けて、TikTokが企業に向いている理由や活用例を解説していきます。

TikTokとは

TikTokは、15秒〜3分程の動画をアップロードしたり閲覧することのできるSNSです。TikTokでは簡単に撮影・編集・投稿を行うことができるのが特徴で、音楽に合わせたダンスやリップシンク(口パク)のような動画が人気を集めています。

また、最近では動画を投稿して閲覧するだけの一般ユーザーだけでなく、マーケティングの一環として活用する企業も増えています。TikTokの有名なインフルエンサーを起用したPR動画や、企業アカウントでの採用活動など幅広い活用事例が見受けられます。

企業アカウントでTikTokを運用するメリット4選

企業アカウントでTikTokを運用するメリットは、以下の4点です。

1. 若年層を中心に幅広い世代へとアプローチをすることができる
2. 拡散力が高いため、潜在層にもコンテンツを届けられる
3. 誰でも簡単に高クオリティの動画を作成できる
4. トレンドを生み出しやすく、またトレンドに載りやすい

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

1.若年層を中心に幅広い世代へとアプローチをすることができる

企業アカウントでTikTokを運用するメリットとして、幅広い世代へとアプローチできることが挙げられます。

株式会社博報堂が2022年に実施したコンテンツファン消費行動調査によると、ユーザー層は下記の表の通りになっています。表からもわかるように、若年層を中心に幅広い世代へとリーチすることが可能です。

引用 : コンテンツファン消費行動調査

2.拡散力が高いため、潜在層にもコンテンツを届けられる

企業アカウントがTikTokを使うメリットは、TikTok広告の拡散力の高さから潜在層にもコンテンツを届けることが可能な点です。

TikTok広告には以下の4種類があり、リーチしたいユーザーに合わせて最適な広告を出稿する必要があります。

・起動画面広告
・インフィード広告
・ハッシュタグチャレンジ
・運用型広告

TikTokではフォロワーを増やさずともTikTok広告を使って自然にコンテンツを拡散することで、潜在的なユーザーにもリーチできることが大きなメリットとなっています。

詳しくは下記の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

【2022年最新】TikTok広告の種類と特徴、一覧まとめ

3.誰でも簡単に高クオリティの動画を作成できる

TikTokでは簡単に動画の撮影・編集・投稿をすることができます。

また以下のような編集をアプリ内で行うことができるため、誰がコンテンツを作成しても高いクオリティの動画を作成することができます。

・エフェクトの種類が豊富にある
・スロー再生や倍速再生の編集ができる
・テロップを簡単につけられる
・動画にあった音源をつけられる

このように動画編集のスキルがなくても誰でも簡単に動画作成が行えるため、TikTokを運用する企業が増えています。

4.トレンドを生み出しやすく、またトレンドに載りやすい

企業アカウントでTikTokを使うメリットとして、トレンドを生み出しやすくて載りやすいことが挙げられます。

例えば、若い世代で流行っている音楽やダンスのコンテンツを作成すれば、自然とバズる可能性が高くなっています。

また、自社独自の歌やダンスでバズれば、新しいトレンドを生むこともできます。

企業アカウントでTikTokを運用する際の注意点

企業アカウントでTikTokを運用するメリットが多くあり認知度や売り上げを高められる一方、運用する際の注意点もあります。
ここからはTikTokで企業アカウントを運用する際の注意点を、以下の3つの項目から解説していきます。

• 炎上する可能性が他のSNSより高い
• 効果がすぐに出るわけではない
• 日々分析をする必要がある

炎上する可能性が他のSNSより高い

企業アカウントでTikTokを運用する際の注意点は、炎上する可能性が他のSNSより高くなっていることです。その理由は、TikTokは拡散力が高いことにあり、投稿したコンテンツのコメントや動画内容によってユーザーが不快に感じると通報や拡散され炎上してしまいます。

一回炎上してしまうと企業のイメージの低下につながり、売り上げの低下やSNS運用の逆効果となってしまいます。

そのため企業アカウントを運用する際は、投稿内容に対して誹謗中傷がないかなどリテラシーを高める必要があります。

効果がすぐに出るわけではない

企業アカウントでTikTokを運用する際の注意点は、TikTok運用を始めてからすぐに効果が出るわけではないということです。

TikTok広告などで投稿した動画の視聴数が増え、自社の商品やサービスに興味・関心を持ってもらい、その後に購買に繋げる必要があるため、一朝一夕の短い期間で結果が出るとは限りません。

そのため購買につなげるまでには広告費用が大幅にかかったり、長い月日をかけなければならない点に注意が必要です。

日々分析をする必要がある

TikTokのアルゴリズムでは、投稿してから1時間以内の再生数や反応数がおすすめ投稿に載るために重要とされています。そのため、投稿した直後にこれら2つの指標を記録し、次の投稿にどうやって活かすかを日々分析する必要があります。

TikTokのアルゴリズムやバズらせるコツについては下記の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【徹底解説】これさえやれば間違いない！TikTokでバズる方法13選

企業のTikTok活用例

今やTikTokは単なるショートムービープラットフォームという枠を超えて、さまざまなユーザーが新しいコンテンツを発信し、トレンドを生み出すプラットフォームとなっています。

ここからは実際にどのような企業がTikTokを活用して成功したのか、以下の3項目から詳しく紹介していきます。

• 自社製品やサービスの認知
• 採用活動

自社製品やサービスの認知

企業アカウントでTikTokを運用する目的の大半は、数多くのユーザーに自社の製品やサービスを宣伝することです。

ここでは具体的に以下の2つの企業について紹介します。

• ドミノピザ
• ユニクロ

ドミノピザ

ドミノ・ピザでは「#ドミノチーズ100万」という企画がトレンドとなり、多くの視聴者数を得ました。この企画は、「#ドミノチーズ100万」というハッシュタグを利用して動画を投稿したユーザーの中から当選者を選出し、ドミノ・ピザの東京本社で働いた後報酬100万円が貰えるという内容でした。

視聴者参加型の企画により、ドミノ・ピザはTikTokでの知名度を高めることに成功しました。また、人気インフルエンサーとコラボしたことにより、「親近感」の湧くコンテンツ作りに成功しました。

参考：https://www.tiktok.com/@dominos_jp

ユニクロ

ユニクロは、「#UTPlayYourWorld」というハッシュタグの企画を、日本・台湾・アメリカ・フランスで同時に行いました。ユニクロの商品を着て動画投稿をし、グランプリに選ばれると全世界のユニクロの店舗モニターや、公式SNSの映像に出演できるという企画でした。

「#UTPlayYourWorld」というハッシュタグは、3.3億回もの視聴数を記録しました。日本だけでなく世界からのリーチを得たいと考えている企業が参考にできる事例となっています。

参考：https://www.tiktok.com/@uniqlo_jp

採用活動

近年では少子高齢化やコロナの影響から、企業での採用コストが高くなっています。そのため若年層を中心に使われているTikTokやTwitterなどのSNSを用いて採用活動を行っている企業が数多くあります。

特にTikTokでは職場の雰囲気や社員の様子、オフショットなどを紹介する企業が増えています。TikTokならば採用ホームページだけでは伝えることのできない社風や、実際に働く様子を動画で発信することができるので、上手く活用できれば大きな効果を期待することができます。

ここでは具体的に以下の2つの企業について紹介します。

• 三和交通
• ライソン株式会社

三和交通

TikTokの企業アカウントの採用活動の成功事例として、三和交通が挙げられます。踊る2人のおじさんの動画が「かわいい」「癒やされる」と話題になり、テレビでも取り上げられるほどの反響を呼びました。

三和交通のTikTokをみて興味を持ったことから中途採用に繋がった事例もあるそうです。タクシー会社のイメージアップやこのような上司と働きたいというポジティブな印象を与えることが成功の秘訣です。

参考：https://www.tiktok.com/@sanwakotsu

ライソン株式会社

家電やアウトドア用品を販売するライソン株式会社は、自社商品を使っておもしろ動画の発信を行っています。「3時のおやつにチョコフォンデュ始めたらどうなる！？」などのコンテンツが人気となっています。

動画の平均視聴数が多く、10万回以上のいいねがつくなど、ファンが多いことが特徴的です。

また、TikTokのプロフィールに採用につながるHPを掲載するなど、銅線をしっかり工夫しています。「残業してもこのような雰囲気の会社なら頑張れそう」など前向きな印象を与えていることがポイントです。

参考：https://www.tiktok.com/@lithon_corp

まとめ

この記事ではTikTokが企業に向いている理由について解説しました。企業アカウントでTikTokを運用するメリットは多く、他のSNSではリーチすることのできないようなユーザーへアプローチすることが可能です。

また実際の企業のTikTokの活用例についても紹介しました。自社製品やサービスの認知
採用活動を軸にアカウントを紹介してきましたが、なぜその企業のアカウントが成功しているのかを分析することも大切となっています。自社のアカウントの目的を明確にし、認知度を高めていきましょう。

TikTok広告のはじめ方について詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく紹介していますので参考にしてみてください。

【TikTok広告始め方】バナーより効果的！設定まで徹底解説