TikTokは若者を中心に利用されているSNSですが、近年は企業もマーケティングに活用しています。しかし、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
「TikTok広告の運用をしたいけど、投稿する動画の最適な秒数がわからない」
本記事では、TikTok広告に最適な動画の長さや広告入稿の規定をお伝えします。この記事を読んでいただければ、広告運用に必要な情報が理解できるので最後までご覧ください。
TikTok広告の特徴
TikTokとは、ByteDance(バイトダンス)株式会社が運営しているSNSです。基本的に15秒~60秒のショートムービーを共有するアプリで気軽に投稿できます。
TikTokは若年層から支持を集めているプラットフォームで近年、急激な成長を遂げています。NTTドコモ モバイル社会研究所によると、TikTokは10代に圧倒的な人気があり、10代の利用率31.1 %とFacebookよりも高い調査結果が出ました。
出典:NTTドコモ モバイル社会研究所|【SNS】LINE利用率8割超え:10~30代は9割が利用(2021年5月20日)
上記の調査から若年層にアプローチするには、TikTok広告が有効な手段の一つといえます。
TikTok広告に最適な動画の秒数
TikTokが最後まで視聴されるためには、動画の長さがポイントになります。SNSでは、長尺よりも短尺動画がユーザーに好まれる傾向です。
なぜなら動画の時間が長すぎると、最後までユーザーに視聴されないため離脱率が上がってしまうからです。
そのため、長尺動画であるとコンバージョンにつながらず広告を出稿する意味がありません。
一般的なSNSでは30秒以内の動画が好ましいとされていますが、TikTok広告では21秒から34秒以内が最適だと言えます。
TikTokの公式サイトによると、21秒から34秒の間に収まる動画広告は、その時間枠に満たない動画よりもコンバージョンが280%上昇しました。
状況に応じて、動画の秒数は前後しても構いませんが、真ん中くらいの長さがちょうどいい結果になったのです。
出典:【公式】TikTok For Business | コンバージョン率が最大300%以上にまでアップ:広告効果を高めたクリエイティブのヒント
上記から、TikTok広告における動画の秒数は、21秒から34秒以内におさめるのが最適でしょう。
TikTok広告の種類
TikTok広告で出稿を行うには、専用のプラットフォーム「TikTok Ads」が提供されます。TikTokで配信できる広告フォーマットは以下の3つです。
・ハッシュタグチャレンジ広告
・インフィード広告
起動画面広告
起動画面広告はTikTokアプリを起動したときに静止画もしくは、無音動画を5秒間表示できます。どちらもアプリ起動時に全画面表示されるため、訴求力が高く、外部サイトやアプリ内のページへ遷移することが可能です。
ただし、1日1枠の1社限定であるため、広告コストが高くなります。
ハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジは、商品やサービスの認知を高めるために利用される広告。アプリ内でハッシュタグを設定して、ハッシュタグに沿った動画でユーザーに訴求します。
ハッシュタグチャレンジはユーザー自身が拡散してくれるため、広告感が薄く嫌悪感を抱かれにくいメリットがあります。ただし、コストが高いため予算にあわせて導入しましょう。
インフィード広告
インフィード広告は、おすすめ投稿に配信される広告枠です。通常投稿の間に表示されるため訴求力が高く、ターゲティングも設定できるので、ピンポイントにユーザーへの配信が可能。
インフィード広告は広告感を与えないため、ユーザーにストレスを感じさせません。ただし、広告として認知されない可能性があるため、広告感を抑えながらユーザーの興味をひく工夫が必要です。
TikTok広告の入稿規定
TikTok広告の配信は、規定の動画フォーマットにあわせなくてはいけません。TikTokではフルスクリーンでインパクトのある、縦型動画の入稿が推奨されています。
広告の入稿については、以下の表を参考にしてください。
データ容量 | 500MB以下 |
サイズ | 9:16か16:9もしくは1:1 |
形式 | MP4 / MOV / MPEG / 3GP |
秒数 | 5~60秒 |
テキスト(アプリ) | 半角で4~40文字(全角で2~20文字) |
テキスト(サイト) | 半角で2~20文字(全角で6~40文字) |
テキスト(広告) | 半角で12~100 文字(全角で6~50文字) |
その他注意点 |
|
TikTok広告で効果を上げるためには、動画の長さ以外にコンテンツのクオリティーの高さが求められます。ユーザーの心をつかむためには、ストーリー性やサムネイルなどもこだわりましょう。
ターゲティングの種類
TikTok広告は、ターゲットやペルソナにあわせた配信が可能です。
たとえば、ユーザー属性(年齢、性別、言語など)から興味・関心などの複数のオーディエンス属性からターゲティングできます。
ターゲティングの種類については、以下の表を参照ください。
オーディエンス属性 | 詳細 | 備考 |
---|---|---|
ユーザー属性 | 性別 | 無制限、男性、女性 |
年齢 | 無制限、13~17歳、18~24歳、25~34歳、35~44歳、45~54歳、55歳以上 | |
地域 | ユーザーの地域に基づいて配信する | |
言語 | アプリ言語設定に基づいて配信する | |
通信環境 | OS | iOS & Android |
システムバージョン | iPhoneやAndroidのソフトウェアのバージョンに基いて広告を配信する | |
デバイス価格 | デバイスの価格に応じてユーザーに広告を配信する。無制限から12万円(2022年04月時点)以上まで可能 | |
デバイスの通信環境 | 無制限、WiFi、2G、3G、4G、5G | |
キャリア | au、NTT docomo、SoftBankなど | |
デバイス価格 | 配信される端末(iPhoneなど)の価格帯に応じてターゲティング | |
興味関心 | 興味関心カテゴリー | 広告に関連するオーディエンスを見つけるのに最適な方法です。 「フード」、「ファッション」、「旅行」、「スポーツ」など |
行動 | アプリインタラクション | 動画やクリエイターとのインタラクションなど、ユーザーの最近のアプリ内行動に基づいて広告を配信 |
カスタムオーディエンス | 顧客データ | 独自の顧客データをアップロードして、広告配信に利用 |
アプリイベント | アプリ内で支払い情報の追加などの一定のレベルに到達したユーザーを溜めることが可能 | |
類似オーディエンス | — | カスタムオーディエンスに基づいて学習を行い、類似性が高いユーザーに広告を配信 |
TikTok広告は誰でも手軽に出稿できる反面、他のSNSと同じコンテンツを流用しても反応は得られません。そのため、TikTokにあわせた動画を制作する必要があります。
自社のサービスに沿ったターゲットを絞り、クオリティーの高いコンテンツを作りましょう。
まとめ
TikTokは企業のマーケティングにも活用されており、若年層に向けたサービスを展開するのに最適なSNSです。
TikTokは短尺動画がユーザーに好まれるため、長すぎると動画は敬遠されます。TikTok広告では、21秒から34秒以内が最適とされており、あなたのサービスに応じた動画の長さにしましょう。
本記事を元にあなたもTikTok広告をはじめてみてはいかがでしょうか。
自分ではTikTok広告ができないという方は広告代理店に依頼する選択肢もあります。TikTok広告代理店については『【2022年最新】TikTok広告代理店おすすめ5選!代理店を比較する際のポイントまで徹底解説!』という記事をご覧ください。
https://marketing.cessgumo.co.jp/5-recommended-tiktok-advertising-agencies-thorough-explanation-up-to-the-points-when-comparing-agencies/