WEBマーケティングに関わる方なら一度は耳にしたことがある『iOS14のポリシー変更』
上記によりCookie規制の動きが強まってきています。
このCookieの規制に関連づく形で『コンバージョンAPI(CAPI)』をいう言葉を聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
そのため、本記事では下記のようなお悩みをお持ちの方に役立つ記事内容となっております。
- コンバージョンAPI(CAPI)を聞いたことあるが内容は分からない
- コンバージョンAPI(CAPI)を実装しなければと考えてはいるがメリットが不明だ
- iOS14ポリシー変更以降のCV計測に不安がある
これからCookie規制時代でWEBマーケティングを行う上では
必ず『コンバージョンAPI(CAPI)』については理解する必要がありますので最後まで目を通して頂ければと思います。
この記事は4分で読み終わる内容です。
■コンバージョンAPI(CAPI)とは
広告計測に利用されるCookieが規制されていく中で、Cookieに頼らない広告計測を行っていく必要があります。
このCookieに依存しない計測方法としてFacebook社が提供しているものが『コンバージョンAPI(CAPI)』という仕組みになります。
『コンバージョンAPI(CAPI)』は、広告主のサーバーとFacebook社の広告サーバーを直接紐づけるため、
Facebookピクセルを介さないので、Cookieの制限を受けたとしても計測の精度を高い水準で保つことが可能になります。
■コンバージョンAPI(CAPI)をなぜ実装しなければならないのか
・Cookie規制による背景
Cookie規制の背景としては個人情報保護に関する規制が影響しています。
iOS14よりApple社では個人の情報を守るため、プライバシー保護の強化を行いました。
この強化によって、ユーザーからアプリごとにデータ取得に関する同意を得られない場合は
Cookieからデータを取得することができないため、広告のターゲティング精度が格段に低下してしまいます。
ユーザーからの同意率については6~7割ほどは拒否すると言われていますので
ほとんどCookieは活用できないと思った方が良いでしょう。
そのため、Cookieに頼らない計測を行って行くことが必須になります。
Cookieの詳細については『サードパーティーCookie(クッキー)規制でFacebook広告は今後どうなるか?』の記事で詳しく解説しています。
■コンバージョンAPI(CAPI)を実装しないとどうなるのか
『コンバージョンAPI(CAPI)』は今後実装が必須になり、
ほとんどの企業で導入なされ始めております。
Cookieが規制されている中で『コンバージョンAPI(CAPI)』を実装しませんと
ピクセルのみでの計測となるため、Cookie規制の影響を多大に受けてしまい、
計測できる情報が減少してしまいます。
その結果、Facebook広告のパフォーマンスが下がってしまい、お問い合わせ数や資料請求数が減少する恐れがあります。
※Facebook広告はFacebookピクセルや『コンバージョンAPI(CAPI)』からデータを取得し
そのデータに基づいて広告をアプローチするユーザーを選定します。
Facebook広告の鮮度を保つため、『コンバージョンAPI(CAPI)』の実装は必要不可欠になりますので
実装導入を検討と実装を進めていくようにしましょう。
■コンバージョンAPI(CAPI)の実装方法
FacebookのコンバージョンAPI(CAPI)を実装する際は、
どのような方法で実装を行うかをまずは検討しなければなりません。
実装方法によっては工数や仕組みが変わってくるため、
実装を行うことを決定したあとはどの方法で実装するかを検討しましょう。
コンバージョンAPI(CAPI)の実装方法は主に下記3つがございます。
後述しますが、最もスムーズに実装できるのは『パートナーによる実装』になります。
①パートナー統合による実装
②自社で直接実装を行う
③Googleタグマネージャーのサーバーコンテナを使用する
上記のいずれにも該当しないAWS(Amazon Web Services)を使っている広告主様や企業様に関して
簡易的にコンバージョンAPI(CAPI)実装する事が可能になるサービスが下記です。
詳しくは『AWSでコンバージョンAPI実装が可能に!『コンバージョンAPIゲートウェイ』とは』の記事で詳しく解説しています。
パートナー統合による実装
FacebookではコンバージョンAPIを連携しやすくするために
多くのパートナー統合を用意しています。
これを活用することによりウェブサイトのコードを編集する必要がなく実装できるため
システム構築などの特別な知識を必要なく実装が可能です。
パートナー統合できるプラットフォームは21年12月現在で全部で40以上ございます。
出典:パートナー統合可能なプラットフォーム一覧
こちらを確認し使用しているものがあれば活用しない手はありません。
『shopify』や『WordPress』、『Salesforce』は活用している企業様は多いと思いますので
コンバージョンAPI(CAPI)を実装の際は検討するのが良いでしょう。
自社で直接実装を行う
先述のパートナー統合を利用できない、もしくは利用していない場合は
コンバージョンAPI(CAPI)の開発を自社で行う必要があります。
自社サーバーからFacebook社の広告サーバーへデータを送信する仕組みを開発する必要があります。
こちらについては、使用しているサーバーやシステム、どのイベントデータを送付するかにより
コンバージョンAPI(CAPI)の開発方法は異なりますので詳細は割愛致します。
Googleタグマネージャーのサーバーコンテナを使用する
Googleタグマネージャーの『サーバー用』コンテナを利用した
コンバージョンAPI(CAPI)の実装もございます。
Googleタグマネージャーでは『サーバー用』コンテナと『ウェブ用』コンテナがあり、
普段多くの企業様で広告計測などで利用されているGoogleタグマネージャーは『ウェブ用』コンテナになります。
Googleタグマネージャーを用いてコンバージョンAPI(CAPI)を実装する場合は、
たった今お話しさせて頂いた『サーバー用』コンテナと『ウェブ用』コンテナの2つのコンテナを使用しますので
『ウェブ用』コンテナのみ利用している企業様は『サーバー用』コンテナを準備する必要があります。
すべての実装手順をお伝えしますと、長くなってしまいますので詳細は省略させて頂きますが、
Googleタグマネージャーの『サーバー用』コンテナを利用した
コンバージョンAPI(CAPI)実装には上記2つのコンテナに併せ
『Googleアナリティクス4』と『Google Cloud Platform』を利用し実装を行っていきます。
■まとめ
『コンバージョンAPI(CAPI)』の概要となぜ実装しなければならないか、実装方法についてお話しさせて頂きました。
Facebookピクセルのみの計測では情報収集に限界があり、
広告のパフォーマンスが下がってしまうため、『コンバージョンAPI(CAPI)』の実装は必須となります。
そのため、実装を行っていない企業や個人の方でFacebook広告を配信している方
また、これから配信を検討されている方は導入検討するようにしましょう。
実装方法については『パートナー統合による実装』が一番スムーズで良いです。
パートナー統合を利用できない場合は、自社での開発はエンジニア工数もかかってしまうため
Googleタグマネージャーでの実装を検討された方が良いかと思います。